はじめに

「ちゃんとした女性」が求められる

――つまり、ハイスペ男性はそうではない女性を求めているということなんですね。

柿添:よく言っているのは「ちゃんとした女性」です。会話が成立し、マナーや服装など誰に紹介しても恥ずかしくなく、しっかり感謝してくれて、見た目もある程度キレイにしている人。普通のことなんですが、ハイスペ男性にはそれができない女性が多く集まってくる現状があります。

また、労働形態が何であろうと仕事を頑張っていたり夢を追っていたり趣味を楽しんでいたりと、自分の人生を生きることの大切さは伝えています。同じようなハイスペックな医者や経営者の女性も話は合うでしょうけれども、それはお金やビジネスの価値観が合致するからです。

一方で年収が低くても、自立した生き方をしていて何かの接点が合う女性なら好まれる可能性は十分になります。これまでにはカメラを趣味にしている女性がカメラ好きなハイスペ男性から告白されたり、元ミュージシャンでギターが弾ける女性がバンド経験者のハイスペ男性から告白されたりといった事例がありました。

婚活塾の最初の質問は

――勝手に「お金持ちと結婚するために愛され女子になりましょう」といった恋愛テクニックなどを教えているのかと思っていました。

柿添:受講生にはまず、「どんな生き方をしたいですか?」と聞くことをスタートラインにしています。

自分の望みや幸せを考えた時に、キャリア形成や社会貢献、趣味や夢などを挙げる女性もいるでしょう。一方で、自分の隣に素敵なパートナーがいることを幸せと考える女性もいます。また、仕事は好きではないけれど愛する男性と一緒にいて、その人を支えたい女性も。その人を思い浮かべた時に、結果的に「ハイスペ男性だ」となる人が受講をしているのが現状です。

つまり、前提は「ハイスペ男性に幸せにしてもらう」「玉の輿に乗って楽な生活をする」ことではありません。主体性がないからお金持ちに幸せにしてもらいたい女性であれば、心根を叩き直しています。ハイスペ男性は女性の欠乏感を埋めるための道具ではありませんからね。