はじめに

手取り18万円なのにFXで50万円を失う

――投資をはじめたきっかけは何だったのでしょうか?

そうやって貯金を続けているうちに、今度は「お金を増やそう」という思いが生まれました。それで国債や金利の高い投資信託を購入するようになって、その延長線上で「投資」に目を向けたのです。はじめてやった投資は不動産投資ではなくてFXでしたが、これが思いっきり損をしてしまいました。金額は50万円程度ですが、当時3社目の会社に勤めていて、そこは連日終電まで働かされるようなブラック企業にもかかわらず、手取りは18万円でしたので、50万円失ったのが本当にショックでした。ただ投資を止めようとは思わなくて、「もっと良い投資はないか?」といろいろ調べるようになったところで「不動産投資」に出会いました。

――すぐに不動産投資を始めようとしたのですか?

たまたまテレビCMで見た新築ワンルーム投資に「これだ!」と飛びついてしまいました。今でこそ新築ワンルーム投資は利回りも低く、そこまで利益が出る投資ではないと認識しています。でも、その当時はまったくわからず、すぐに不動産会社に問合せを入れました。ところが私は「お断り」されてしまったんです。というのも、ちょうど交際相手との結婚が決まり退職する予定でした。それを話したら「退職する人はローンが組めませんから、ご主人を連れてきてください」と言われたのです。

――結局、新築ワンルームは買えなかったのですね。

買えませんでした。これから結婚するというタイミングでしたから、いきなり「不動産投資するから借金してほしい」というのは夫には言えませんでした。ただ、これで諦めてしまうのは悔しくて、むしろ「絶対に自分の力で不動産を買おう」という気持ちになりました。その頃の夫は千葉に住んでおり、結婚したら大阪から千葉に引っ越すことになりました。そこで、千葉に引っ越してから本格的に不動産投資をするための行動を起こそうと決心しました。

――では、千葉に引っ越してからすぐに不動産投資をしたのですか?

いえいえ、まだまだ買えません(笑)。まず、不動産投資をはじめるにあたって夫に頼る気はないので貯金を続けなければいけません。そこでデパートの販売員のパートをはじめました。そして働きつつ不動産投資の本を読んで勉強して、セミナーにも出向くようになりました。それをしながら、夫にも「不動産投資をしたい」ということを少しずつカミングアウトして、理解を得るようにしました。

――パートナーの反対はなかった?

最初は心配していたようです。借金をしないこと、自分の貯金ですることなどを説明してなんとかわかってもらいました。不動産投資家のなかには、ご夫婦で一緒に不動産投資をされている方もいらっしゃいますが、それは本当に理想形ですね。我が家の場合は、不動産投資には興味がないようです。でも配偶者に反対されて不動産投資ができないという方もいっぱいいますから、理解を得られただけでも感謝しています。