はじめに
つみたてNISAがおすすめの人
・投資できる金額が少ない人
・ほったらかし投資をしたい人
・一般NISAを利用しているものの、利益が出ていない人
そもそも投資できる金額が少ない場合は、つみたてNISAでコツコツ増やしていくのがおすすめです。株は100株単位で買うとどうしても数万円、数十万円とかかります。しかしつみたてNISAは、金融機関によっては100円からスタートできます。もっとも、さすがに100円だけ投資しても増えませんので、無理のない金額ではじめ、余裕が出てきたら少しずつ積み立てる金額を増やしていけばいいでしょう。
一般NISAや新NISAでも投資信託は購入できます。しかし、非課税で運用できる期間は原則5年間です。しかし、つみたてNISAならば20年間非課税の恩恵を受けることができます。
保有期間5年の場合は、10%を超える運用成果が出ている反面、元本割れを起こしているケースもあります。しかし、保有期間20年の場合は、運用成果が2%〜8%の間に収まっています。もちろん、今後もずっとこうあり続ける保証はありませんが、つみたてNISAのような投資が堅実に資産を増やしてくれることを示すデータといえます。
また、一般NISAを利用していても、なんだか利益があまり出ていない、それどころか赤字になっている……という人も、つみたてNISAに変更することをおすすめします。一般NISAがスタートした2014年から2021年までの株価は、短期的に下落する場面はもちろんあったのですが、総じて右肩上がりでした。
そうした市場環境のなかで、利益が出ていない、あるいは大損したという方は、はっきり言って株式投資のセンスがないのかもしれません(ごめんなさい)。それであれば、市場全体を買うことができる投資信託に投資し、利益を少しずつ積み上げていったほうがいいでしょう。
なにより新NISAのスタートまでまだ時間があります。それであれば、新NISAのスタートを待たずに、今からつみたてNISAをしたほうが、堅実にお金を増やせるでしょう。
一般NISAをつみたてNISAに変更することは可能です(逆も可能です)。ただし、2021年に1度でもNISAで取引をしている場合(売買だけでなく、配当金などの受け取りも含む)、2021年中の口座変更はできません。詳しくはお使いの金融機関にご確認ください。
NISAが向かない人
・頻繁に取引したい人
NISAの非課税投資枠は使い切りです。買った資産を売っても回復しません。ですから、デイトレーダーのように株を売買したり、つみたてNISAをすぐに解約して引き出したりしてしまうと、非課税投資枠はすぐになくなってしまいます。
こうした投資は、通常の証券口座(特定口座)などで行うのがいいでしょう。最近はお金を使わずに投資できるポイント投資や、1株から投資できるスマホ証券なども充実してきています。これらを活用すれば、少額からでも頻繁な取引が可能です。NISAはあくまで長期保有と割り切って、これらとは別に積立投資などに活用するのがいいでしょう。
一般NISAから新NISAへ。新NISAの変更点をお話ししてきました。確かに制度は変わるのですが、非課税での投資はお得だということに変わりはありません。自分にあった制度を検討して、ぜひスタートしてください。