はじめに

イールドスプレッドで見る米国株の危険水準は?

では実際に、米国のイールドスプレッドを確認してみましょう。

確かに足元にかけて米国10年債の利回りは上昇する動きを見せています。そして、代表的な米国株価指数のS&P500指数の益回りを使ったイールドスプレッドは2月末時点で3.78%まで下がりました。確かに、ここ数年で見ると低位水準とも言えます。

しかし、筆者は米国のイールドスプレッドでは“3%”を割り込むと株価が相対的な魅力度から危険水準に入ったと見ており、その点から現在の株式魅力にはまだ余裕があるとみています。

例えば、2008年9月には100年に1度と言われた金融危機のリーマンショックがおきましたが、その直前となる2007年、当時のイールドスプレッドは3%を割り込み1%台にまで低下する場面も見られました。

近年では2018年9月にイールドスプレッドが3.06%と3%に極めて接近しました。当時は米中貿易摩擦の激化による景気減速懸念と、足元と同様に米金利上昇が背景にありました。その後、3ヶ月間程度と短期間でしたが、米国株は下落しました。

このように見ていくと、米国イールドスプレッドは近年3%に近づくとちょっと危険なことが分かります。