はじめに

投資対象候補は8分の1まで減らすことができる

では、どういう観点から積み立てるファンドを絞り込んでいけばよいのでしょうか。

もしあなたが投資未経験者で、つみたてNISAを用いて初めて投資、資産形成にチャレンジするのであれば、選び方は簡単です。一番、オーソドックスなファンドを選んでください。具体的には世界中の株式市場に分散投資したのと同じ投資効果が期待できるファンドです。

逆に初心者は買わなくても良いファンドもたくさんあります。たとえば、

① 特定の国や地域に投資するファンド。この手のファンドは初心者が1本のファンドで積立投資をする場合には不向きです。分散が効いていないので集中投資リスクを高めます。後述しますが、この手のファンドは複数のリスク資産のポートフォリオを持っている人向けです。

② ターゲットイヤー型ファンド。運用期間が経過すると自動的にリスク資産への投資比率を下げてくれるので、一見すると便利なように見えるのですが、投資比率を下げたタイミングでマーケットが堅調に推移した場合、そのリターンを取り損ねる恐れがありますし、この手の資産配分比率の調整くらいは自分で判断するようにしましょう。

③ 複数の資産クラスに分散投資したファンド。一見するとリスク分散という観点で正しい選択のようにも見えるのですが、よく考えてみて下さい。皆さんはすでに複数の資産を持っているのではありませんか。価格変動リスクは預貯金の比率を上げれば軽減できますし、持ち家に住んでいる人はすでに不動産のアセットを持っているので、REITに投資する必要は原則としてありません。

④ 債券型ファンド。ポートフォリオに債券を組み入れるのは、基本的にはポートフォリオの価格変動リスクを軽減するためです。これは現預金を一定額保有することで代替できます。

ちなみにつみたてNISAで投資できる投資信託は、インデックス型とアクティブ型があります。インデックス型とは市場の平均値に近い成績を目指してポートフォリオを構築するファンドで、アクティブ型は市場平均を上回る運用成績を目指して運用されるファンドです。

このうち初心者が積み立てるなら、インデックス型だけで十分でしょう。

以上の①~④までの条件を満たしているインデックスファンドが何本あるのかというと、ざっと見た感じでは20本程度です。193本あるつみたてNISA用のファンドのうち、インデックス型は167本ですが、それを8分の1程度まで減らせるのです。これで一段と選びやすくなるはずです。

[PR]NISAやiDeCoの次は何すべき?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介