はじめに

収入の分、支出も大きい

シングルマザーということですが、一馬力で働かれていても収入はしっかりあります。養育費も合わせると40万円を超える収入ですから、それが赤字になる暮らしには何処かに無駄があるのかなと思えます。

まず気になるのは教育費。年長のお子さんにかかる教育費の内訳はどのようになっているでしょうか。今は幼児教育無償化もされていますから、自己負担分を考えても大半が習い事ではないでしょうか。

小学校へ行くと、やがて塾にも通いたくなるでしょうし、必要なものを取捨選択していくようにしたほうが、家計的にも、お子さんの暮らし方的にも良いように思います。お子さんがすべて楽しんで取り組んでいるなら「継続」という選択肢もあるかもしれませんが、無理をして通っているとか、行きたがらないような習いことがあるのであれば、検討をしてみてください。まだ小さいのでお子さん自身で判断するのとは難しいとは思うのですが、会話をいろいろすることで、見えてくるかもしれません。

また、被服費や交通費の多さも気になります。気軽にタクシーを利用していたり、欲しいと思った洋服を衝動買いしていては、なかなか貯まりませんよね。月の予算を立て、その中に納まるようにコントロールしていきましょう。コートなど月の予算で足りない金額の衣類を買うときは、年間で予算を立てるとよいでしょう。

「先取り貯金」を取り入れて

支出を圧縮し、毎月安定してお金が残るようになったら、無理のない範囲で、「先取り貯金」をする金額を決めましょう。家計を把握し、仕組み化できれば、貯金は時と共に蓄積されていくものです。

ただし、毎月の余剰金が出せないうちに「このくらい貯金したい」と理想だけで先取り貯金をしてはいけません。生活費が不足し、その不足分の補てんのために、せっかく貯めた貯金を引き出して暮らすということになるからです。貯めているつもりで貯まっていないという、残念な結果になってしまいます。

よくある失敗の典型で、残ったお金を貯めようとして、全然残らないこと。仮にその月に残っても、やがて生活費に回ってしまうことがあります。貯金をする分はしっかりと確保して、貯めていくようにしましょう。

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