はじめに
貯金が生活費の1年分貯まれば、投資も視野に
ご相談者の場合、生活費の見直しが進めば、貯金はいいペースで増える可能性があります。貯金が生活費の1年分、具体的には圧縮したあとの生活費をイメージして計算するなら400万円強ほど貯まれば、あとは将来に向け、投資を始めることを検討ください。
投資といっても1つの企業に投資する個別株とか、FXのようなものではなく、投資信託、その中でもインデックスファンドという、国内でいえば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、米国ではS&P500などのような株価の指数と連動することを目指している商品での積立投資です。
投資なので元本より評価が下がるということもありますが、長い目で見ると投資信託の複利の恩恵もありますので、資産を増やすことに寄与する可能性があります。5歳の娘さんの大学資金づくり、ご自分の老後資金作りなど、10年以上先に必要になる資産を形成するには良いものです。そういった必要性も自覚しなければならないでしょう。
つみたてNISAで時間を味方につけよう
今は、「つみたてNISA」という、税金がかからず運用できる制度があります。1年間にできる投資額の上限は40万円ですが、利益が出ても、20年間は非課税で運用できます。商品は、金融庁が認めた投資信託やETF(上場投資信託)で、購入時の手数料がかからないノーロードという商品も多数取り扱われています。初心者が始めるにはリスクが少ない制度です。
もし、思いがけず貯金ができるスピードが遅ければ、貯金をメインに取り組み、一部でこのような投資に取り組んでもいいでしょう。時間を味方につけながら、将来の資金を作っていけると良いと思います。
余計な話ですが、これだけ稼いでいるわけですから、きっと仕事もハードだと存じます。家事や育児などもされてなので、お金に関しては自分に合った、拒否反応の出ない方法で取り組まれることを願います。お子さんのためにも、何より体に気をつけ、取り組んでください。
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