はじめに
検討ポイント(4)頭金の金額
住宅ローンでどのくらい借りられるのかは、気になるところでしょう。住宅購入にかかる費用が必ずしも全額住宅ローンで借りられるとは限りません。購入価格と住宅ローンの借入れの差額は、「頭金」として準備しなければなりません。
どれくらい借りられるかは、返済負担率(年収に占めるローン支払い金額の割合)や「年収の〇%以内」といった基準などから判断されますし、金融機関やローンごとに限度額が設けられています。また物件に対する借入金額の割合でも違ってきます。
現在では、借入金額の割合は、住宅購入価格や建築価格の10割以内というところがほとんどです。中には登記費用などの諸費用まで含めて貸してくれる金融機関もあります。しかし、借入金額の割合が9割を超えると金利が高くなりますし、自己資金が少ないと審査の評価が低くなります。
住宅購入に必要な資金を住宅ローンで借りられるといっても、将来のことを考えると頭金などの自己資金が多い方が安心です。自分で準備する頭金は1~2割程度を準備したいものです。もし、親や祖父母からの援助が期待できるという場合には、贈与税の特例を利用しましょう。
そのほかにも住宅取得時には、新築では購入価格の5%程度、中古住宅では8%程度の諸費用がかかります。諸費用以外にも引っ越し代や家具やカーテンなどの購入費も必要でしょう。自己資金が多ければ、住宅ローンの支払いが少なくてすみますし、何より家計の負担が軽減されます。