はじめに

検討ポイント(3)金利の種類

金利のタイプには、大きく分けると 固定金利型 と 変動金利型 に分けられます。

将来の金利動向にも左右されますが、将来金利が上がるだろうと予想される場合は、固定金利型が適しています。また将来金利が下がるだろうと考える場合には、変動金利が適しています。

固定金利型 はローンを借りたときから返済が終わるまで金利が変わりません。途中で金利が上がらないので、返済計画が立てやすく、安心感があります。変動金利型にくらべ目先の金利は高めです。

変動金利型 は、世の中の金利の変化に対応して、返済の途中で金利が見直されるタイプです。目先の金利が低めに設定されているので、毎月の返済額が比較的少なくてすみます。しかし、将来金利が上がってくれば、返済額が増える可能性があります。

また、変動金利型には、一定期間だけ金利が固定できる「固定金利期間選択型」があります。契約時にあらかじめ2年、3年、5年などといった固定金利期間を選び、その固定金利期間が終わったときに、次の金利のタイプを選べるものです。固定金利金中は、金利が優遇されていることが多いのですが、固定金利期間終了後の金利に条件がつくことがあるので、返済条件変更について確認しておきましょう。

さらに金利のタイプには、異なる金利タイプを組み合わせる方法があります。「ミックス金利」や「金利ミックスプラン」と呼ばれています。金利タイプの組み合わせは、「全期間固定金利型」と「変動金利型」、「10年固定型」と「変動金利型」というように自由に選べます。どうしても1つの金利タイプに決めきれないという場合の選択肢の1つになります。ただし、2本の住宅ローンを組むことになるので、登記費用や印紙代なども2契約分かかるため、諸費用が割高になります。

どの金利タイプを選ぶかは悩ましいところです。ポイントとなるのは、将来金利が上がって返済額が増えても返済にゆとりがあるかです。長期金利の上昇を受けて、2021年3月から10年固定の固定金利選択型や固定金利型の住宅ローンの利率が上がっています。近いうちに超低金利政策に終止符が打たれる可能性もあるという見方もされています。金利が上がって毎月の返済額がアップすると、それに対応できるだけの家計のゆとりが必要になります。返済が長期になる場合や借入額が大きい場合には、全期間固定金利型や長期の固定金利選択型を検討しましょう。

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