はじめに

巣ごもり消費でどんなものが売れたか?

次にいわゆる「巣ごもり消費」の中では、どんなものが売れたかをさらに深く見ていきましょう。

最も多かったのは「食品」で、「本、雑誌、コミック」、「ゲーム、おもちゃ」と続きます。回答上位に当たる商品は、「おうち時間充実型消費」「趣味に没頭エンジョイ型消費」と言い換えることもできそうです。

「おうち時間充実型」は、自宅で過ごす生活の時間を豊かにさせたいと考えてのもの。特に「食品」はフードデリバリーやお取り寄せグルメなどでの贅沢を味わうことができます。

そして「趣味に没頭エンジョイ型」は、読書、ゲームなどの娯楽で巣ごもりを楽しむためのもの。「本、雑誌、コミック」「ゲーム、おもちゃ」には、月額料金で電子書籍を楽しめるサービスや、オンライン上でコミュニケーションをとりながら楽しむゲームの利用も多く含まれているようです。

Go Toなどの需要喚起政策は「良くなかった」

前項で紹介した、いわゆる「巣ごもり消費」が伸びた一方、旅行・宿泊・飲食業などは大幅に需要が落ち込みました。需要喚起を目的とした政府発信のGo Toキャンペーンもありましたが、この施策は、どのように受け止められたのでしょうか?

「あまり良くなかった」「全く良くなかった」が合計で65.6%と過半数を超えました。良くなかった理由として「準備不足」「振り回された」など政府の不手際を指摘する声や、「県外からコロナを持ち込まれる不安」「コロナを気にして出かけていない」など心理的な不安が挙げられました。

経済を優先させるがあまり、フライングとも思えたGo Toキャンペーンは、多くの国民の実状とかけ離れているように思える結果でした。

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