はじめに

若いうちからライフプランを考える

――若年層の女性が卵子凍結を選択するのは日本ではまだまだハードルが高いと思います。しかし、卵子凍結は30代前半までに行うほどメリットが大きいようです。若いうちからライフプランを考えられるようになるには、どうしたらいいと思いますか?

西:10代のうちから性や生殖に関する 知識を正しく理解することが必要かなと思います。年齢によって卵子の状態は変わります。 若くても簡単に自然妊娠ができるわけではないこと、高齢出産のリスク難しさ、多くの働く女性が仕事と妊娠の両立に悩んでいること、一方で卵子凍結という選択肢も あるということなどを知ってほしい。

日本人女性の婦人科受診率は先進国の中でも最低レベルで、子宮頸がんや乳がんの検診率は米国のおよそ半分です。そうした中で、若年層がいきなり婦人科を受診したり専門クリニックに相談に行ったりといったことは難しいとは思います。まずは自分の体や将来のライフプランに目を向け、情報や知識を得ることから始めてほしいと思います。

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