はじめに

日本で進まない理由

――日本でそうした福利厚生が進まない理由はなぜですか

西:「社員のプライベートなことにどこまで踏み込んでいいのか」と悩んでいる管理職が多い印象です。「福利厚生は男女問わずに享受できるものである べきなのに、女性ばかりが優遇されるのでは」と心配する声もあります。妊活に関する知識や理解がないことに加え、会社としてリスクヘッジを重視するあまり、慎重になりすぎている面も大きいのではないでしょうか。

なぜ拒否感が生まれるのか

――卵子凍結自体への拒否感も日本では男女問わず、まだまだ強いと感じますか

西:女性でも「医療の力を使ってまで子どもをほしいと思えない」と、ネガティブな印象を持っている人もいるでしょう。ただセミナーや現場の先生から話を聞くと、「20代はの仕事に邁進してキャリアを積む。でも妊娠・出産には年齢による限界があるから、若い時の卵子を凍結し、仕事が落ち着いた数年後に妊娠を目指す」と理論的に説明すると、男性のほうが ロジカルに理解する傾向が強いそうです。