はじめに

興味をもったらまず何をすればいい?

ビットコインの価格上昇をみて投資を検討する方、暗号資産が描く分散型社会に期待する方、暗号資産を支える新しい技術を学びたい方など、暗号資産に興味をもつきっかけは人によって様々です。そのきっかけが何であれ、この世界の入り口に立つことができたならば、まずはどんなことでもいいです、自分で暗号資産について調べてみてください。

今ビットコインを買っている企業を調べてみるのもいいでしょう。なぜ、米国のEV関連企業テスラがビットコインを買うのでしょうか。他にもどんな企業がビットコインを買っているのでしょうか。知れば知るほど、そこには面白い未来の種がころがっています。

暗号資産に興味をもっても、難しいからと学ぶことを諦めてしまう方は多いと思います。個々の暗号資産の公式解説書とも言える「ホワイトペーパー」も、投資をするなら必ず読んでほしいものですが、事前知識がなければ簡単に読めるものではありません。金融とテクノロジーが重なり合う暗号資産は、理解することが非常に難しい領域です。さらに、テクノロジーの発展スピードは極めて早く、取り巻く情勢も刻々と変化しています。

この学習コストの高さが、暗号資産投資の大きな障壁の1つと言えるでしょう。難しいからと暗号資産に投資することを諦めてしまったり、高騰する価格のみに目がいってしまって、利益をほのめかす甘い投資勧誘にのってしまったりします。

現在のように相場が好調続きのときには、新規参入者をねらった悪徳者も増えるため、特にどの情報を頼りにするかについて注意しなければなりません。暗号資産に限ったことではなく、投資という行為にはリスクがつきものです。誰かの言うことをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分なりの理解をもって投資判断をすることが重要になります。

今後の連載では少しでもその理解を助けられるような内容をお届けします。短期的な売買益のみを目的とした暗号資産投資ではなく、社会との文脈で捉えた、広い意味での暗号資産投資というものを伝えていきたいと考えています。

次回以降も楽しみにしていてください!

<文:暗号資産アナリスト 松嶋真倫>

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