はじめに

食費と交際費が極端に高額に

財形貯金をしていなければ収支状況はトントンといったところですが、現状では財形に回している分が赤字になっている状況です。今後貯めていくためにも、財形分が減った手取り額の中で月の支出は収めたいところ。それを実現するには、まず毎月のお金の使い方を把握しましょう。

今回、支出を書き出してみていかがでしたか。予想通りでしたか? 予想もしなかった数字が出たでしょうか。客観的に見ると、食費、交際費が極端に高いと思います。外食や飲み会が多いようですが、いつも外食じゃなければだめなのか、飲み会は全部意味のあるものだったかなど振り返ってみましょう。今ではリモート飲み会のためにこだわりの高級なお酒を購入するのにお金がかかるという人もいるようですよ。

支出に基準を作ることで無駄を抑えよう

食事のたびごとに外食をする必要はないでしょうし、高級なお酒ばかりを買って飲むのも、いつもだとありがたみが薄れそうです。自炊はできなくても、惣菜などを買って食べることで支出減できるでしょうし、準備するお酒にも、いいものと普段のものとメリハリをつける、もし飲み会に行ける時期であれば意味のあるものだけに参加するなど、いろいろな工夫ができるはずです。また、それらに支出する意味を考えられれば、自分が行動を選択するときの基準を作ることもできるでしょう。これができると、徐々に支出にメリハリが出てきます。支出したいところにしっかりお金をかけ、そうではないところは控えるというメリハリです。

支出を見直すときは、支出に対する理想割合などを基準にしがちですが、それらはあくまで目安です。自分に必要なところにしっかりお金をかけられるやりくりが、人生を楽しくするという意味でも大切。それを実現するために、自分の支出を把握することが基本として大切なのです。

努力せず支出が減る策も試す

支出のメリハリを考えると同時に、無理なく支出を落とせる策にも取り組みましょう。通信費の一つのスマートフォン利用料は、簡単に安くできるという人が多いもの。春先には大手キャリアが格安プランを出したことが報道されました。それに乗り換えることを検討してもよいでしょう。また、それと同時期に格安通信業者もさらに利用料を下げました。

通信プランや業者の変更は、通話をどのくらいするのか、データ通信量はどの程度必要なのか等に合わせて選ばなくてはいけませんが、ご相談者の場合、ご自宅でネット回線の契約をされており、データ通信量に関する心配は少ないだろうと思えますから、通話する機会、時間が多いかどうかに注目して選んで問題なさそうです。

また、支出の削減ではありませんが、「ふるさと納税」での節約を検討してもよいでしょう。翌年の住民税額の一部を他の自治体に先払いし、その自治体の特産品、例えば米とか肉とか果物とかを頂くお得な寄付制度です。会社員はワンストップ特例の手続きをすると、確定申告の必要性がない限り、寄付額から2,000円引いた金額が翌年の住民税から引かれます。商品をいただける分、お得となるのです。

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