はじめに

想定外の費用が発生した場合はライフプランの見直しを

FIREは、年間支出の25倍の資産を作り、米国のS&P500指数に連動した投資と債券を中心にポートフォリオを組んで7%の複利運用を行いながら、毎年資産の4%を取り崩していけば老後破綻する可能性は極めて低くなるという、トリニティスタディという研究をベースに考えられています。運用額を増やすことで更にアグレッシブな資産形成を行い、運用しながら取り崩していくという方法です。ただし、100歳までの支出を、今までより月に10万円下げることが苦痛にならないようであれば敢えてリスクを取らなくても良いと思います。

ただし、年金の支給額が更に少なくなった場合や、インフレが進み物価上昇が想定以上に大きくなった場合、本ライフプランに含まれない両親の介護などに費用がかかる場合などは、前提条件が異なってきますのでご承知おきください。

また、FIREのムーブメントの中で議論されていることは、「退職して何をするか」が大事ということです。退職して、家で過ごし、やることがないと長い老後が苦痛になってしまう方もいるようです。毎日が休日になった場合に、どのようなやりがいや生きがいをもっていられるか、社会性をもつ人間の本能的な欲求として出てくると思いますので、退職して何をするのかを考えて置かれると良いと思います。

以上、参考になれば幸いです。

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