はじめに

子育て中のママから「私も保険に入った方がいいの?」という声をよく聞きます。万が一のときの備えとして、パパが生命保険に加入しているというご家庭は多いですね。では、ママの生命保険はどうでしょうか?

決してあってはいけませんが、「私に万が一のことがあった場合」を考えておくことはとても大切です。この疑問を解決する、子育てママの生命保険加入のポイントについてご紹介します。


生命保険を考える3つの重要ポイント

まずは、生命保険に加入する時に考えておきたい重要ポイントを確認しましょう

<3つの重要ポイント>
ポイント1.
ママに万が一のことがあったら、パパだけで子供を育てることができる?
ポイント2.
子供が独立するまで、教育費はいくら必要?
ポイント3.
公的な援助はある? 遺族年金はどうなるの?

どれも大切なことです。具体的に見ていきましょう。

ご家庭の事情よりさまざまですが、もしママに万が一のことが起こった際には、一般的にパパが子供を育てることになるでしょう。しかし、本当にパパひとりで大丈夫? お子さまがまだ小さい、パパが単身赴任などの場合はなおさらです。パパやママのご両親や兄弟姉妹が近くに住んでいる場合は、子育てを応援してもらうことになるかもしれませんね。

ご相談に乗っていると、とくにポイント1の「パパだけで子どもを育てることができる?」に答えることがなかなかできないママもいます。できるだけ想像したくないことかもしれませんが、「誰にどのように子育てを応援してもらうか」についてはぜひ、ご夫婦で話し合っておいてくださいね。

高校までの教育費はどのくらい?

ママに万が一があった場合、パパだけの収入で子供の教育費は大丈夫でしょうか? 文部科学省の平成26年度「子供の学習費調査」を元に全国平均をご紹介します。

■ 幼稚園3歳から高等学校第3学年までの教育費(※)
(1)幼稚園・小学校・中学校・高等学校すべて公立:約523万円
(2)幼稚園・小学校・中学校が公立、高等学校が私立:約698万円
(3)幼稚園・小学校・中学校・高等学校すべて私立:約1,770万円
※給食費・授業料・通学費・入学金・学用品費・通学用品費・学習机・参考書等の購入費・家庭教師・学習塾・スポーツにかかる費用も含まれています。

子供にかける教育費は、進路と子供の人数、教育方針によって大きく変わってきます。また、この調査結果は全国平均です。

大学進学を希望される場合は、塾の費用が平均よりかかります。また、この数字には大学の受験費用は入っていませんが、受験する場合は、高校3年生時に費用がかかります。

大学にはいくらかかる?

次に大学進学でかかる費用を見ていきましょう。日本政策金融公庫による「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)の大学の入学費用と在学費用の合計をご紹介します。

■ 大学入学と在学中にかかる教育費
(1)私立短大:約391万円
(2)国公立大学:約485万円
(3)私立大学文系:約696万円
(4)私立大学理系:約880万円

大学費用も進学先によって大きく変わりますが、私立大学の場合、薬学部や医学部に進むとさらに費用がかかってきます。

入学費用には受験費用・受験のための交通費・宿泊費・入学金・寄付金・入学しなかった学校への納付金、在学費用には授業料・通学費・家庭教育費などが入っています。

子どもが成人になるまでにいくらかかる? 将来必要なお金をプロに無料相談![by MoneyForward HOME]