はじめに

児童手当ありきではなく、一人につき月2万円の貯蓄を目指して

ご相談者から頂いた毎月の収入と支出の内容では、収入に対して住宅ローンがやや重い負担になっているのが気になりますが、そのほかの支出の項目に問題のありそうな点は見当たりません。バランスの取れた内容だと感じます。

ご夫婦のひと月の手取り合計額から支出の明細の合計を差し引くと約10万円残る計算になりますが、明細では、毎月の貯蓄額は「0円」です。使途不明金はありませんか?

これからは、お子さんひとりにつき月2万円ずつ、合計6万円を貯蓄に回しましょう。

少なくとも現在支給されている児童手当には手をつけず、それぞれのお子さんのために貯蓄します。ただし、児童手当については、今後収入制限が厳しくなる方向にあるようですので、ご相談者の世帯収入では支給されなくなる可能性があります。児童手当ありきではなく、月2万円の貯蓄を目指してください。

お子さんが高校卒業するまでを目途とすると、1番目のお子さんは今後13年間、2万円ずつ積み立てるとそれだけでも312万円です。2番目のお子さんは15年間で360万円、3番目のお子さんは17年間で408万円積み立てられます。

貯め方は「コツコツと」が基本

教育費は、基本的に必要な時期が決まっています。銀行等の預貯金は利率がほとんどゼロに等しいですが元本割れがありません。投資商品は社会情勢によって一気に元本割れをするリスクがあります。必要な時期に元本割れをしていては、教育費の目的を達することができません。

基本的には、教育費の積立は、銀行の預貯金や、元本割れのないこども保険(学資保険)等でコツコツと積み立てることをお勧めします。

プラスアルファを投資に充てる

今後お子さんの成長に伴って、食費や通信費その他の支出が増えることはあっても減ることはありません。3番目のお子さんの手が離れれば、妻の収入を増やすことも考えましょう。

将来、車の買い替え費用や自宅の修繕費用等の大きな出費が見込まれます。現在、ボーナスで年間100万円を貯蓄していますので、継続して臨時の出費に備えてください。

現在、すでにつみたてNISAをされていますし、老後資金として確定拠出年金があります。投資に興味があるようなら、少しずつ積立額を増額してはどうでしょうか。
 
ご相談者は、3番目のお子さんが大学院を卒業するときにまだ55歳です。定年まで約10年ありますので、それから本格的に老後資金を考えても間に合います。そのころ資金に余裕ができれば、住宅ローンの残債を一括返済するのもいいでしょう。

子どもの進路は、予定通りに進むとは限りませんが、今のご相談者のように先々を見越して、時間を味方につけることで、充分準備が可能となります。かわいいお子さんの子育ても楽しんでください。

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