はじめに
1.妊娠や出産にかかるお金はそんなに高くない
妊娠や出産は保険適用外のため、高いお金がかかると思われがちですが、自治体や健康保険の助成があるため、高額な産院を選ばなければ、自己負担の総額は10万円前後で済むものです。
妊娠中の合計14回の健診では、自治体から補助があり、健診1回あたり1,000~3,000円程度の自己負担で済むのが一般的。補助対象とならない検査などには1回1万円以上かかることもありますが、大きな心配は不要です。また、出産も全国平均の金額は約46万円。健康保険から支給される出産育児一時金は、1児あたり42万円のため、自己負担は約4万円となります。
妊娠中に切迫早産などの長期入院になり高額の医療費がかかった場合も、高額療養費制度があるため、どんなにかかっても月8~9万円。現在の貯金で十分賄えると思います。
現在、毎月の貯金額が20万円とのことですので、育休に入るまでは十分に手取りから捻出することが可能でしょう。育休に入っても、貯金が潤沢にありますので問題ありません。
2.産休育休中に減収しても、赤字にはならない
ご相談者様も書かれていますように、産休や育休中には手当があります。産休中は、健康保険より出産手当金として、出産前後98日間を対象に給料の約3分の2の金額の給付を受けられます。また、育休中は、雇用保険より育児休業給付として、原則、子どもが1歳となった日の前日まで、給料の約50~67%の給付を受けられます。
たしかに、収入は減るため貯蓄スピードは落ちるのは避けられないでしょう。しかし貯蓄というのは「お金が必要な時に使うため」にしているわけです。妊娠、そして出産という人生の大イベントを迎えるとき、貯蓄を使って当たり前。貯蓄ができなくたって全く心配無用ですよ。
そもそも、現在の毎月の支出金額は25万円ですので、旦那様の手取りと出産手当や育休手当を足せば、金額的には赤字にもなりません。ただし、出産手当金は出産後にまとめて受取るため、収入が入らない時期が数カ月ありますので、ここは貯蓄を利用して乗り切りましょう。