はじめに

3.もしパート勤務となっても貯蓄が可能

子育てと仕事の両立、不安ですよね。ぜひそのご不安の気持ちと、これからも正社員で働き続けたいという思いを、今から旦那様にお話ししてください。子育ても家事も夫婦でするものです。できるだけ正社員のまま働けるよう、旦那様と共に工夫することが大切です。

来年秋ごろからは、パパが現行の育児休業に加えて、出産直後に育児休業を2回まで取れる制度がスタートします。また、会社にも、育児休業の申し出や取得を円滑にするための環境整備が義務づけられるため、ぜひ旦那様も積極的な育休取得を検討されると良いでしょう。

とはいえ、実際に子育てが始まると、生活や仕事の環境も大きく変わるため、ママの体調や気持ちも変化があるかも知れません。もしパート勤務に変更した場合のお金の状況を、整理してみましょう。

ご相談者様の手取り年収を103万円とした場合、手取り月収は約8万6,000円となります。旦那様の手取り月収が23万円(+配偶者控除分)ですので、世帯手取り月収は約31万6,000円。現在の毎月の支出は25万円ですので、子どもが生まれて少し支出が増えたとしても、毎月4~5万円は貯蓄できそうです。旦那様は、会社の確定拠出年金にマッチング拠出もしていることと、個人年金保険にも加入していますので、老後への備えは子どもが独立してからで問題なく、この4~5万円は子どもの教育資金として積み立てしていくのが良いでしょう。

もし貯蓄ができなくなったら?

それでは、子どもが生まれたことで支出が増え、どうしても貯蓄ができなくなった場合はどのように考えれば良いでしょうか。

ご相談者様はすでに貯蓄があり、一時的に貯蓄ができない時期があっても全く問題ありません。子どもが成長し、また正社員として働けるようになったらぜひ就職を検討してみてください。例えば、もし3歳違いで2人子どもを出産されたとしても、下の子が小学校入学する頃、まだ30歳代です。その後、60歳までフルタイムで働くことができれば、老後資金への備えは万全ですね。

ただし、一時的に貯蓄ができない時期も、現在ある貯蓄には、できるだけ手をつけずに済むような進路選びや習い事選びを心がけることが大切です。子どもが生まれてから15歳まで受け取れる児童手当の貯蓄はもちろんのこと、パート勤務が始まってからの月数万円の積立貯蓄で、お子様の大学進学費用を作りましょう。

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