はじめに

SBI証券

一方、SBI証券も投資信託の残高10万円ごとにTポイントが付与されるサービスがあります。SBI証券の場合は、元々投資信託の銘柄毎にポイント付与率が異なっていますので、改悪される楽天証券のポイント付与対象銘柄の中でも、特に人気の高いeMAXIS Slimシリーズの全世界株式(オール・カントリー)と、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)で付与されるポイントを比較してみたいと思います。

投資信託を10万円以上保有することで還元されるポイントの付与条件は両社で異なるので、比較しやすいように年率になおして計算をしています。

楽天証券は、10万円あたり0.003%の付与になりますので、年間に直すと0.036%として計算しています。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)であれば、例えば1,000万円の残高を持っていた場合に、楽天証券であれば3600ポイント付与されることになりますが、SBI証券では3740ポイント付与される事になり、その差は140ポイントです。

1,000万円の投資をしていてもこの差なので、違いは微々たるものと言えます。もともと楽天証券で投資を行っていた人が、この差をデメリットと感じて証券会社を切り替えるまでのインパクトはないと思いますが、楽天経済圏と呼ばれるポイントプログラムの改悪が続いており、ユーザーの心理的な不快感は拭えない状況になっています。

クレジットカードでの積立投資でお得なのは?

楽天証券は、楽天カードで投資信託の積立購入を月間最大5万円まで購入することができ、購入金額に対して1%のポイントバックがあります。また、この楽天ポイントを投資信託の購入資金に充てることができるので人気があります。

一方、SBI証券も三井住友カードと連携し、クレジットカードで投資信託を積立購入できるサービスを開始しています。三井住友カード※で購入するとVポイントが付与されます。クレカ積立の場合、積立設定は毎月10日締め切られ、翌月の1日に買付されるというサイクルになっています。※一部の三井住友カードはポイント付与対象外

ポイントの付与率は、クレジットカードのランクによって異なり、プラチナカードは2%ゴールドカードは1%、ノーマルカードは0.5%となっています。2021年内の積立設定分までは、期間限定のスタートダッシュキャンペーンとして+1%のポイント付与を行っているので、プラチナカードを利用している人は最大3%付与されます。

楽天スーパーポイントは投資信託の購入に充当できますが、Vポイントは現在は投資信託の購入には充当できないという違いもあります。Vポイントで投資信託を購入できるようになるのは2022年の春から夏のスタートを予定している模様です。

また、楽天証券SBI証券ともにクレジットカードで投資信託を買うことがジュニアNISAやiDeCoはできないので注意が必要です。

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