はじめに
iDeCoを始めるならどちらを選ぶ?
では、iDeCoをはじめる場合は、どちらが有利でしょうか。
つみたてNISAと異なり、楽天証券はiDeCoの取り扱い商品数があまり多くなく、SBI証券に差をつけられています。例えば、世界中に分散投資をするために、エリアをアセットクラス毎に最安の信託報酬の商品をくらべてみた場合はこのようになります。
どちらも、悪いわけではありませんが、全世界株式のアセットクラスや、全米株式、新興国株式などでは差が開いていることがわかります。
証券会社の特性をうまく利用して投資を始めよう
つみたてNISAは、投資信託を貯めたポイントで購入が可能であることなどから楽天証券のほうが有利であると思います。一方、iDeCoについては、SBI証券が楽天証券よりも良い品揃えであると思います。
今回紹介した両社の違い以外にもさまざまな特性があります。
例えば、今年SBIアセットマネジメントから販売されたSBI V シリーズなどはSBI証券でしか買うことができないなど、楽天証券との差別化を図っています。その他、海外株式やETFの定期購入機能があるのもSBI証券だけになりますので、米国株やETFを中心に継続的な積立をする人はSBI証券を活用した方が有利な面もあります。
一方、楽天証券は、楽天銀行との連携で普通預金口座の金利が0.1%になるなどのインセンティブもあり、また、楽天スーパーポイントを楽天経済圏の中でフル活用すると大きなメリットがあります。
それぞれの証券会社の特性をうまく利用しながら、自分の投資スタイルにあった証券会社を選択し、両方の口座を開いて使い分けて行くことも良いと思います。この2社の強力なライバル関係があることで新機能、サービス、キャンペーンなどが連発されているので、利用者としては切磋琢磨から生まれた果実を、しっかりと理解して使いこなしていきたいものです。