はじめに
ご近所トラブルについて考える
元気なお子様のようですね。騒音が出てしまうのでしたら、まずは騒音を低減する方法を考えてみませんか。
足音や遊ぶ時の音なら消音マットを敷くのもおすすめです。大きな音を出してはいけないことなど、繰り返し伝えてあげることは大切です。ご近所とトラブルになる騒音自体が何の騒音なのかわかりませんでしたが、例えば、「夜8時を過ぎたら、静かにしようね」などと、お話をしてみてはいかがでしょう。お子様が我慢出来たらたくさん褒めてあげてください。お子様も成長していきますので、徐々に騒いでしまうことも減っていくのではないでしょうか。
わが家の息子は発達障害でかんしゃくを起こすと手が付けられませんでした。それでも、今や大学生になり、落ち着きましたよ。男の子は実年齢から3歳を引いてあげるくらいの気持ちで接してあげると気持ちが楽になりました。
また、お互いのことを知らないからこそ、他人の生活音が気になるものです。大きな生活音が出てしまうならば、あらかじめ、事情を説明してみてはいかがでしょうか。
それでも、必要以上にクレームを言われるようであれば、相談者様自身の安全確保という観点からも引っ越しの検討もすべきでしょう。引っ越し時の住居の選択肢として、賃貸か持ち家かがありますが、まずは賃貸から検討してみましょう。
もし持ち家を買ったとしても、マンションのような集合住宅では騒音問題はつきものです。また、戸建てに入居されても、夜遅くまでお子様が騒いだりしては、根本的な解決にはならないかもしれないからです。
子どもの成長に合わせて賃貸を見直していく選択肢も
相談者様のご質問の中に、「子どものために中古でも家を購入したほうがいいのかと思っています」という文章がございました。物件を購入する理由は、子どもの騒音に気兼ねをしたくないためなのでしょうか。もしかしたら、トラブルが原因で、ギクシャクしたご近所関係になってしまったという理由はないでしょうか。いずれにしても、一時的な気持ちが理由ならば、不動産のような大きな買い物をされるのはおすすめしません。
現在、住宅手当が支給されていますので、手当を活用しつつ、お子様の成長に応じて、間取りや広さを見直していかれてはどうでしょう。お子様の進路によっては、寮に入ることもあるかもしれません。そうなれば、相談者様おひとりの間取りでも足りるかもしれません。お子様が独立されるのが高校卒業後であればあと15年、4年制大学を卒業後であればあと19年くらいでしょう。まだまだ先のことと思いがちですが、あっという間にやってきます。
物件を購入する理由を改めてじっくり考えましょう
もちろん、購入することが間違っているということではありません。
例えば、60歳で定年を迎えるまでの20年でローンを組んだ場合、ローンにもよりますが毎月の返済額を7万円とすると現在の住居費用に少し上乗せしたくらいになります。要件を満たせば住宅ローン控除が適用され、家計をやりくりをすれば返済は可能だとは思います。
一方で、お子様にお金がかかる時期とも重なるため、その負担時期によっては家計のやりくりに苦労されるかもしれません。また、不動産を所有すれば資産には税金がかかりますし、修繕費も準備しておく必要があります。
お子様が独立された後、相談者様がおひとりで住み続ける場合、リフォームだけで大丈夫なのか、再建築が必要なのか、あるいは手放すとすればその資産価値はどれくらいになりそうか、ある程度の見通しを立てておきましょう。
やっぱり購入しなければよかったと後悔しても、持ち家の場合は簡単に引っ越すことができません。相談者様が物件(不動産)を購入する目的を今一度再確認して、購入される理由を明確にされてはいかがでしょう。