はじめに
つみたてNISAで買う投資信託はインデックス型・バランス型がおすすめ
さて、つみたてNISAで投資する資産は投資信託です。
投資信託は、投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用してくれる金融商品です。株式、債券、不動産など、投資信託の投資対象はさまざま。何に投資するかは、商品ごとに変わります。
通常、ひとつの投資信託は数十から数百もの投資先に投資しますので、皆さんは投資信託に投資することで分散投資を手軽に実行できます。
インデックス型・バランス型の投資信託を買いたいというときは、「純資産総額」と「運用成績」が堅調であるもの、「信託報酬」と「トラッキングエラー(ベンチマークとの値動きの差)」が低いものを選びましょう。
安定した値動きをしているかが重要なため、純資産総額が増えていることを確認しましょう。純資産総額が少ないと運用成績に影響があったり、繰上償還(投資信託の運用が終了)になったりするため、50億円以上あるものを選ぶことをおすすめします。
そのうえで信託報酬が低いところを選びましょう。eMAXIS Slimシリーズなど、純資産総額が一定金額を超えると、信託報酬が引き下がっていくことを目論見書で明記している投資信託もあります。
インデックス型は指標が同じであれば、どれも似たような値動きをします。利益の差を生むのは信託報酬といった、運用コストの差です。
積極的にリターンを狙いたい人は、インデックス型が良いでしょう。
上の条件を満たしたおすすめインデックス型は、「SBI・全世界株式インデックスファンド」です。3つのETFに投資を行い、「FTSEグローバルオール・キャップ」というベンチマークに連動することを目指した投資信託です。このベンチマークは世界の株式の時価総額98%をカバーしています。信託報酬は0.1102%と低コストです。
守りつつ増やしたい人は、バランス型が良いでしょう。
おすすめは「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」です。
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は国内・先進国・新興国の株式と債券、国内外の不動産、計8つに均等に投資する投資信託です。わかりやすいしくみが人気で、純資産総額も堅調に増加しています。多くの金融機関で取扱われているので投資しやすいのもメリットです。バランスを保ちつつやや積極的に利益を狙うことができます。信託報酬は0.154%と低コストです。
「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」は国内債券・国内株式・先進国債券・先進国株式の4資産に25%ずつ投資を行う投資信託。1本買うだけで、債券50%・株式50%の運用ができます。8資産均等型よりも国内比率・債券比率が高いのでリスクは低いので、リスクをやや抑えたい人向きです。信託報酬は0.154%と低コストです。
■積極的にリターンを狙いたい人
SBI・全世界株式インデックスファンド
■バランスを保ちつつやや積極的にリターンを狙いたい人
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
■リスクをやや抑えたい人
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
既につみたてNISAで月3万円投資をしている方は、お気づきかもしれませんが、つみたてNISAでの投資は基本「ほったらかし」です。頻繁に売ったり買ったりはしません。よって、投資の醍醐味を味わえるといった面白さはあまり感じられないかもしれません。
そんな方におすすめするのが、余ったポイントや少額から始める株式投資です。月3万円以上投資ができるなら、株の積立にもトライしてはいかがでしょうか。サテライト資産を増やしていこうという試みです。