はじめに
3カ月分の生活費を預貯金で貯めてから資産運用スタート
投資を始めるときに、絶対に守ってほしいのが「自分の資産の線引きをする」ことです。投資に回してもよい資産と、生活に必要な資産を分けて考えてください。
生活に必要な資産は、絶対に失ってはいけない資産です。これを取り崩して投資を行うことはとても危険ですので、やってはいけません。「命金には手を出すな」という投資格言があるほど、これは重要なルールなのです。
投資をスタートするときは、万が一を考えて、最低でも6カ月分の生活費を貯めてください。生活費が3カ月分を越えたあたりから、預貯金中心に加えて、投資経験を積むため1,000円〜3,000円など少額でつみたてNISAを開始してみましょう。
つみたてNISAは新規に投資できる期間が2018年〜2042年までの25年間。2021年から開始すると、22年間新規に投資できます。毎年新規に投資できる金額は40万円まで。よって、2021年から開始すれば累計で880万円投資が可能です。この投資で得られる運用益が20年間非課税になる制度です。
投資対象は長期・積立・分散投資に適すると国が厳選した投資信託・ETFから選ぶことになります。つみたてNISAは中途解約も自由にできるので、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)よりも使い勝手が良いです。
■生活費3ヶ月分が貯まるまでの月3万円の配分
預貯金:3万円
■生活費3ヶ月分が貯まり、6ヶ月分貯まるまでの月3万円の配分
預貯金:2万7000円
つみたてNISA:3000円
■生活費6ヶ月分が貯まった後の月3万円の配分
つみたてNISA:3万円
なお、生活費6ヶ月分が貯まった後でも、ボーナスは全額を投資や支出に回すのではなく、預貯金に一部入れておくようにしましょう。