はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、58歳・士業事務所勤務の方。生活費を抑えて貯金や投資に回しているけれど、あまり貯まらないという相談者。投資の方針で見直す点は? FPの横山光昭氏がお答えします。

間もなく60歳になる単身者です。老後に向け、貯金額や投資額がこれでよいのかが気になっています。老後資金は足りているのでしょうか。

貯金は毎月積み立て、投資は証券会社に聞いてしています。生活費も極力かけないようにし、貯めたり投資しているのですが、その割に貯まっていないような気もしています。

士業事務所で働いており、社会保険はありません。そのため、自分で国民健康保険、国民年金を払っており、住民税も自分で納付しています。趣味は観劇で、その費用はボーナスから予算して準備しています。それ以外には特に大きな支出もなく、やりくり自体には問題は感じないのですが……。

インターネットは得意ではないため、パソコンは持っていません。携帯電話も昔からのガラケーなので、ネットでの取引はできません。今後に向け、何か良いアドバイスをお願いします。

【相談者プロフィール】

・58歳、士業事務員、独身
・手取り収入:月収26万3,000円、年間ボーナス約100万円
・貯蓄:預貯金320万円
・投資(NISAで保有):個別株480万円、投資信託90万円、金110万円
・退職金については不明
・毎月の支出の目安:22万3,000円

【支出の内訳】
・住居費(家賃+管理費):6万3,000 円
・食費(外食ほぼなし):2万8,000 円
・水道光熱費:9,000 円
・通信費:1万円
・生命保険料:8,000 円
・日用品代:4,000 円
・医療費:5,000 円
・教育費(料理教室): 5,000 円
・交通費:9,000 円
・被服費:4,000 円
・娯楽費:3,000 円
・その他:1万2,000 円
・国年国保、住民税:6万3,000円

横山:老後の見通しは、60歳以降の働き方、貯め方、退職金の有無等により大きく変わってくるかと思いますが、現状を改善するとより良くなるだろうと思える部分があります。それらをお伝えすることも含め、ご相談者の家計や資産について考えてみましょう。

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