はじめに

家計状況はOK。資産の持ち方はやや不安

約26万円の収入があり、約22万円で生活できています。黒字の家計運営で、毎月4万円ほどは貯めることが可能な状況です。趣味への支出も、ボーナスを活用して、計画的にねん出しているということですから、非常に上手なやりくりをされていると感じます。

貯金も生活費の7.5か月分以上の「生活防衛資金」が準備できていますし、これから先の余剰金は全て投資に回していくとよいでしょう。その投資部分についてですが、商品の持ち方は今後変更していくほうが良いと感じました。

現在、保有資産の大部分が個別株です。個別株は投資信託と異なり、景気や指標に影響されるのではなく、その企業の業績により株価が動きますから、ハイリスクな投資といえます。これから労働時間や収入が減る年代に入るのですから、長期的な資産形成も考慮して、ローリスク・ローリターンでインフレに負けない投資をしていただきたいと思います。

また、インターネットでの取引ではないようですから、窓口で勧められた商品にそのまま投資した、ということはないでしょうか。窓口では、その金融機関が販売したい商品を勧められるケースもあり、ご相談者に適した商品が勧められているとは限りません。少しずつ投資信託への投資にシフトしていくほうが良いでしょう。

長期の資産形成には、つみたてNISAの活用も

NISAの活用自体は、悪くありません。非課税運用は上手に活用したいものです。

2024年には今のNISAは「新NISA」に変わります。新NISAは2階建て構造となり、1階は年間20万円を上限につみたてNISAの対象商品を積立で運用する部分、2階は年間102万円を上限に、今のNISAの対象商品から一部を除外した商品を投資できる部分となります。

この枠を新規で利用するには、1階のつみたて部分を利用してから2階を利用するという順が決められています。一方で、今のNISAを新NISAにロールオーバーすることもできます。その場合は2階から枠を使っていくというルールです。

ご相談者の場合、投資の内容の変更も検討いただきたいので、個別株は株価の良いときに売却を検討し、その分、投資信託への投資を増やすとよいかもしれません。しばらく使わないお金となるでしょうから、長期運用ができ、複利の恩恵を受けられるつみたてNISAの利用に変えてもよいでしょう。