はじめに

将来の収入の可能性から教育費を出せる額を判断

シングルマザーですから、仕事による収入の確保は最も重要。新型コロナウイルスの感染拡大により、業種によっては給与やボーナスが減るなどの影響が出ています。そういった影響を受けにくい業種でしょうか。また会社や職種によっては、若いときは給与が安いけれど年齢とともに昇給していくパターンと、若いときから給与が高い割に昇給率はそれほどでもなく比較的フラットなパターンがあります。勤務先の給与規定を確認してください。今後の収入を予測しておくことは、教育費としていくら出せるかを判断するうえで重要です。

希望のコースで大学まで進学した場合、2856万円必要

元夫は月5万円の養育費を支払い、高校以降は学費の支払いを求められる条件になっています。ご実家も進学の節目にお祝い金を出すなど協力してくれます。シングルマザーとしては恵まれた立場です。ただ、「このまま頼ってはいられないとも考えています」との言葉通り、ご自身の収入でちゃんと収支が取れた上で、親族からのお祝い金は余裕資金に回せるのが理想です。

現在、月14万円を教育費として払っていますから年間では168万円にもなります。首都圏の有名私立大学の理系学部の学費に相当する金額です。お受験対策塾の費用ですが、私立小学校に進学後は、これを小学校、中学校、高校、大学の学費として支払うことになります。もし月14万円を大学卒業までの17年間払い続けると、14万円×12カ月×17年=2,856万円。高校以降は元夫から半分出してもらうと想定し、自己負担は約1,600万円の計算です。

差額の分が浮いてくるので余裕資金になります。余裕資金は教育費以外の支出に回す、老後資金のための貯蓄に回すなどが考えられます。大まかに計算して、子どもの成長にともない収入が増え、毎月14万円のペースで教育費を出し続けることができれば、ご相談者の希望はかないそうです。ただし、これはあくまで教育費を中心に据えたプランです。

子どもが成人になるまでにいくらかかる? 将来必要なお金をプロに無料相談![by MoneyForward]