はじめに

教育費14万円が家計を圧迫…

「教育費を捻出するために他の固定費を下げたい」と書かれています。収入が多いので家賃が安い公営住宅は入居資格がありません。都内で10万円の家賃は高いとはいえないでしょう。保険料が高めですが、シングルマザーという立場から多めの死亡保障を確保しているのでしょうか? 固定費ではありませんが食費の7万円は、子どもが5歳の親子2人暮らしにしては多いですね。ただし、フルタイムで仕事をしているので、食事はすべて手作りとはいかないでしょうし、健康のためにも食費を削ることはお勧めしません。

客観的に見て、教育費の14万円が突出していること以外は使いすぎとは思えません。教育費は毎月の手取り収入45万円に対して31%を占めています。これ以上増やすと、今でもアンバランスな家計がさらにバランスを崩すことになります。となると、問題は年長さんになる来年の教育費がさらに増えそうなことです。あくまで1年だけの特別支出として、来年は貯蓄を取り崩さざるを得ないでしょう。

無事にお受験が終わり、小学生になれば、その後は落ち着くと思われますが、私立特有の寄付金や親同士のお付き合いなど、授業料以外の支出については、その都度シビアに判断してください。

万が一の時のための方法も検討して

一度、教育費以外の観点から、シングルマザーとして抱えるリスクや、これからの子どもとの生活について考えてみてはいかがでしょうか。ご相談者が病気やケガで働けなくなる事態が起きないとは限りません。そういったリスクを想定し、最低限の保険に入り金銭での備えをすると同時に、親族に頼めることがあれば頼んでおくなど、人手の確保もしておきましょう。

また、住宅はこのまま賃貸とのことですが、いずれ実家を相続する予定がなければ、例えば家賃と同程度の負担で買える家を住宅ローンを組んで買えば(団体信用生命保険に加入)、万一の時は子どもに住まいを残すことができます。現在35歳ですから住宅購入の時期として悪くはありません。

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