はじめに
REITが向いているのはどんな人?
REITは「不動産に投資したいが、資金がない」「ローンを組むのは嫌(または信用力がない)」という方におすすめ。REITを利用すれば、自分で直接不動産を購入するよりもずっと気軽に不動産投資ができます。
また、他の投資をしている方が、さらに分散投資を進めたいという際にもREITは向いています。
ただ、REITの値動きは株や株式投資信託などとやや似ています。特に2020年3月に発生した「コロナショック」のときには、株が値下がりするのに合わせて、投資信託もREITも下落しました。これでは、あまり分散投資の効果が高いとはいえません。
これから投資をスタートするならば、つみたてNISAやiDeCoといった、税制メリットが受けられる制度を優先して使うべきでしょう。しかし、つみたてNISAではそもそも個別のREIT、REITファンド、REIT ETFは購入できません。つみたてNISAでREITに投資したい場合はREITが含まれるバランス型の投資信託を選ぶことになります。
iDeCoでは個別のREITとREIT ETFに投資はできませんが、REITファンドに投資することは可能です。
しかしながら、REITの値動きが株と似ていることを考えると、基本的には、つみたてNISAやiDeCoで買うのは株式型に投資するのがいいでしょう。もしくは少しでも分散効果を高める意図でバランス型という選択になるかと思います。
つみたてNISAやiDeCoをフル活用したうえで、さらに投資する余力があるという場合に、個別のREITやREIT ETFを活用するといいでしょう。手数料と投資金額を抑えて、幅広く分散投資をするならば、REIT ETFを活用するのがおすすめです。