はじめに

3つあるREITの買い方をチェック

REITの買い方には大きく3つあります。

REITの3つの買い方の違い

REITの買い方1:個別のREITを買う

すでに紹介したとおり、REITは証券取引所に上場しています。ですから、株式投資と同じ要領で売買できます。通常、株式投資は100株単位で取引されますが、REITは1口単位ですので、証券会社のウェブサイトに記載されている程度の金額で売買できます。
2021年8月30日時点では、おおよそ2万円~80万円と幅がありますが、全体の6割ほどのREITは20万円未満で購入できます。

REITの買い方2:REITファンドを買う

REITファンドは複数のREITに投資する「ファンド・オブ・ファンズ」と呼ばれる投資信託です。REITファンドを1本買えば、複数のREITにまとめて投資したのと同様の効果を得ることができます。なかには、海外のREITも組み入れているものもあります。
REITファンドは、金融機関によっては100円程度の少額から購入可能。証券会社だけでなく、銀行でも扱っている場合があります。

REITの買い方3:REIT ETFを買う

ETF(上場投資信託)は、株式投資と同じ要領で売買できる投資信託。ETFの中には、REITの指数(インデックス)に連動する「REIT ETF」があります。これを買うことでもREITに投資できます。
REITの代表的な指数には、「東証REIT指数」があります。東証REIT指数は、東証に上場しているすべてのREITを対象にした指数です。ですから、REIT ETFを購入すれば、J-REIT市場全体にまとめて投資したのと同じような効果が期待できます。

すでに投資したい不動産が決まっているのであれば、個別のREITを買うのがいいでしょう。

単一用途特化型であれば、市場の需要を見極めて購入することが大切です。

たとえば近年、ネットショッピングや通販などの普及により、物流量が増加しています。物流施設の需要が高まることから、物流施設特化型は堅調でしょう。
しかし、いまだ収束を見せないコロナの影響を考えると、オフィスビル特化型は現状厳しいでしょう。今後も第2、第3の疫病が流行る可能性もないとはいえませんし、世界的にもリモートワークが進んでいるので、オフィス需要は右肩上がりで成長しないことに注意が必要です。

セクター別の動向を見るには「東証REITオフィス指数」「東証REIT住宅指数」「東証REIT商業・物流等指数」も参考になります。いずれも、東京証券取引所のウェブサイトで確認できます。

資金に余裕があるなら、自分で複数のREITを組み合わせて購入することで、分散投資ができます。

資金に余裕がないなどを理由に個別のREITを自分で選べないという場合には、REITファンドやREIT ETFがおすすめ。個別のREITを購入するよりも分散投資の効果を幅広く受けることができます。ただし、REITファンドやREIT ETFは購入時に手数料がかかる場合がある(金額は金融機関により異なります)だけでなく、保有中にも信託報酬と呼ばれる手数料が日々少しずつ差し引かれていく点は覚えておきましょう。

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