はじめに

これから貯める目標としたい金額の目安は?

削減可能な金額が4万円だとしたら、そのお金はしっかりと貯金しておきたいものです。今の貯金の目標額は、安定した生活と生活防衛ができる資金と、長男の高校入学に必要なお金です。生活防衛資金などは、月の生活費の7.5カ月~1年分が目安。今の生活費で考えると、約240万円ほどを目安にされるとよいと思います。

次に、高校の入学に必要な金額です。

私立高校では、入学金は16万3,000円ほどが平均です(文部科学省の調査より)。他に、学校により金額は異なりますが、制服代や体操着などにも、20万円ほどのお金がかかる見込みです。公立高校の場合は、入学金等は5,650円(鳥取県、福岡県、佐賀県、長崎県は 5,550 円)ほどですし、制服代、体操着代、運動靴代など含め、10万円以内で収まるのではないかと思います。

つまり、私立高校に進学する場合は、生活防衛資金などのほかに約36万円ほど、公立高校であれば約10万円を、準備しておく必要があります。

毎月の学費は、公立高校は所得制限にかからなければ無料です。設備費もなく、教科書代と教材費や修学旅行の積立金などで、1年間6~8万円(学校による)の徴収がある程度です。一方、私立高校の授業料も補助され、世帯収入によっては授業料がかなり軽減されます。ですが、設備費などの負担がありますので、公立よりはお金がかかります。この継続的な支出についても理解し、準備をしておきましょう。

老後資金づくりには投資の活用も検討を

生活防衛資金や高校入学費用の準備ができたら、ご自身の老後に向け、投資を始めることを検討してみましょう。今、41歳ですから、少なくともあと20年ほどは投資できるので、時間を味方につけ、老後に向け、資産を膨らませられる可能性があります。

下のお子さんの高校進学費用を貯めながら、一部を運用してもよいと思います。絶対ではありませんが、毎月1万円を3%で積み立て運用できたとしたら、20年で約328万円になるイメージも描けます。貯金で積み立てた場合は240万円にしかならないので、挑戦しても良いかと思います。

始める際は、リスクの少ない方法を選ぶとよいでしょう。つみたてNISAなど、初心者向けの非課税投資制度を活用してもよいですし、私的年金づくりにiDeCoを活用してもよいと思います。一度調べてみて、ご自分に合うと思うほうから検討してみてください。

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