はじめに
ローンを組む場合のメリット&ポイントは?
金融資産が少なくなるのが不安なら、一部を住宅ローンにする方法もあります。その場合は、転職前の方が審査に通りやすいでしょう。ただし金額は、転職後の収入に合わせて、毎月の返済額と管理費・修繕積立金の合計が月10万円以内になるようにすれば無理がありません。
返済期間は60歳までの14年間。金利1%なら、約1,000万円借りられて、毎月の返済額は7万円台です。3,000万円の住宅なら頭金として2,000万円程度を入れることになりますが、借り入れの分、手元の金融資産として2,000万円超を残すことができます。住宅ローンの分、毎月の余裕は少なくなります。
転職前の収入で住宅を探しローンを組もうとすると、もっと高い物件で、住宅ローンも多く組むことを勧められると思いますが、転職を前提として、決めた予算をしっかり守ることが、その後の生活を安定させるポイントです。
購入時の税制優遇についてもチェック
住宅ローンは、分割して払えるメリットがある反面、利子の負担が生じます。住宅ローンの金利は現在かなり低い水準で、さらに住宅ローン控除により、ほぼ無利子で借りられる状況です。7年後の金利がどうなっているか、住宅ローン控除は2021年中に入居することが条件(新型コロナの影響を受けた人は特例あり)なので、税制改正により延長されて購入時に利用できるかどうか、その時の状況に応じて判断してください。