はじめに

教育費は現金で準備。足りない分は奨学金を優先

今後のお金の貯め方ですが、教育費はあと3年後くらいから必要になってくると思いますから、現金をメインに貯めていきましょう。「私立高校に進学するかもしれない」ということですが、都内では、世帯年収910万円を上限の目安に授業料が補助されます。この上限となる年収は家族構成により異なりますが、パート収入を調整して補助を受けられる範囲に収入を収められると、設備費等の負担で済むようになります。

お子さん3人が年子なので、大学の学費が3人まとめてかかるという年が2年ありますから、お子さんと相談し、どのように学費を負担していくか、親が出す分、子どもが負担する分、奨学金や教育ローンを頼る分などを、検討しましょう。奨学金と教育ローンを天秤にかけなくてはいけないようならば、奨学金を優先できるとよいと思います。

老後資金は投資も取り入れて

そろそろご夫婦の老後資金作りも考えなくてはいけません。教育費づくりの最中はなかなかゆとりはないでしょうが、1万円や5,000円でもよいので、投資での積み立てを始めることをお勧めします。つみたてNISA、iDeCoなど税制優遇制度もありますから、メリット、デメリットを調べながら、活用することを検討してみてください。

投資は本当なら「生活防衛資金」(ひと月の生活費の7.5カ月~1年分が目安)ができてから始めることを勧めたいのですが、投資を継続している時間も大切。時間を味方につけた投資をしながら、教育費、生活防衛資金の貯金もすることが理想です。そのためにも、支出の見直しをしたら、しっかりと実行し、貯金、投資に回せるお金をねん出できるように頑張ってください。

連載「みんなの家計相談」でお悩み募集中!読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答えます。相談はこちらから。

この記事の感想を教えてください。