はじめに
国内でもテレワーク率は低下
この種の調査は、日本でも行われました。
テレワーク疲れが表面化
日本生産性本部が2021年7月に行った調査によると(※3)、テレワーク実施率は20.4%で、この1年間ほぼ2割で推移しています。
出典:日本生産性本部 / 第6回 働く人の意識に関する調査
ただ、直近1週間の出勤日数が「0日」という完全なテレワークを実施した人の割合は11.6%となり、これまででもっとも低くなりました。このことから、日本生産性本部は「オフィス勤務への回帰が進んでいる」とみています。
出典:日本生産性本部 / 第6回 働く人の意識に関する調査
在宅勤務の作業効率については、「効率が上がった」と「やや上がった」の合計はこれまで一貫して増えていました。それが今回の調査では50.2%と、前回調査(2021年4月)の59.1%より下がり、初めての減少です。
出典:日本生産性本部 / 第6回 働く人の意識に関する調査
パンデミック収束後もテレワークを続けたいか、という質問に対しては、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」の合計が74.1%になりました。この値も、前回調査の76.8%からやや下がっています。テレワーク意向は高いものの、日本生産性本部は「『テレワーク疲れ』が懸念される」としました。
出典:日本生産性本部 / 第6回 働く人の意識に関する調査
※3 日本生産性本部『第6回 働く人の意識に関する調査』,https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/6th_workers_report.pdf