はじめに

お金が貯まらない原因は…

ご相談者の家計は、収入と支出がトントンの状態で、月によっては赤字傾向になることもある状態ではないかと思います。これから先、中学受験をすると考えると、小学校中学年から塾に通うことになる可能性もありますし、受験時には何校も受けるかもしれません。合格するとすぐに入学金等の支払いとなります。お金のかかる予定がたくさんありますから、貯金額はしっかりと増やしたいところです。

支出全体を見ると、スマホ代を含めた通信費、交通費、交際費、被服費などはよく抑えられていると思いますが、冒頭に申しあげたとおり、食費、教育費への支出が目立ちます。日用品代も多めですね。これは、まだオムツのお子さんがいるので仕方がない部分があるかと思いますが、削減できる方法がないか、探る価値はあると思います。

教育費は何にいくらかかっているかわかりやすいでしょうが、食費や日用品は、どういったものにどれだけのお金をかけているか把握しにくいものです。お忙しい状況とは思いますが、2~3か月ほど支出の記録をつけ、どういったものにいくらお金を使っているのか、把握してみましょう。それが分かると、お金をかけなくてもよいものが見えるかもしれません。

子どもへお金をかけるタイミングは今なのか、見極めて

現在の教育費は、未就学の子だけで12万円ほど。金額だけを見ると、受験生のいるご家庭のように見えます。収入の30%をも教育費にかけているのですから、家計にはかなりの負担になっています。
 
幼稚園の保育料は無償化の対象でしょうから、習い事などでこの金額なのでしょうが、その習い事が今必要か、そこでなければいけないのかを見直してみましょう。子どもにはさまざまな可能性がありますから、いろいろなことをさせたいと思いますよね。ですが、それで家計状況を悪化させては本末転倒。将来お子さんに必要なお金を準備できないことになる可能性もあります。必要なものを絞ってみる、公的な習い事に変えてみるなど、支出を抑える工夫をしてみましょう。

習い事がお子さんへの投資と思っているのでしたら、その習い事を減らし、お金を教育のために貯めていくこともお子さんへの投資になると思います。近隣のお子さんが習っているのでうちも、などという事情もあるかもしれませんが、客観的に子どもに必要かどうかを検討してみてください。

食費の見直しは、在庫管理や予算立てが大事

また、食費はムダな食材をできるだけ出さないようにすることだけでも、削減できる場合が多いと感じます。食材の管理が必要になるのですが、難しいと思う場合、1週間ごとに食費の予算を立て、管理していく方法も有効だと思います。冷蔵庫の整理整頓もいいですね。さまざまな無駄に気が付くはずです。日用品についても、同様の見直しで支出を削減できるかもしれません。できるかなと思えるところから、始めてみてください。

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