はじめに

2021年11月18~20日、“明日から実践できる、貯める・増やすコツがここにある”をテーマに、オンラインイベント「マネーフォワード Week」が開催されました。

「今からでも遅くない!積立投資ではじめる資産運用(協賛:マネックス証券)」をテーマに、株式会社Money&You 取締役でファイナンシャル・プランナーの高山一恵氏が、投資初心者に向けて資産運用の基本的な考え方について講演しました。

本記事では、内容を一部抜粋・編集して紹介します。

投資信託とはどんな商品?

これまで説明してきた「長期・積立・分散」の3つのポイントを兼ね備えた金融商品が、前出の投資信託です。

投資信託は多くの投資家からお金を集めて、プロであるファンドマネージャーが運用します。商品の運用方針に従って国内外の株式・債券・不動産などを組み入れるため、少額から幅広い資産に分散投資ができますが、運用がうまくいかなければ元本割れの可能性もある投資商品です。

皆さんが投資信託を買う場合にぜひ気をつけていただきたいポイントとして、まずは自分が買おうとしている投資信託は一体何に投資をしているのか、どのエリアに投資をしているのかということをチェックしてください。

投資信託は、運用資産や地域の組み合わせ、運用方法によってさまざまな種類があります。一般的には債券・不動産・株式の順にリスクが高くなり、エリアも国内・先進国・新興国の順番でリスクは高くなります。まずはこの投資信託の投資先によって変わるリスクとリターンをきちんと確認をしていただければと思います。

もう1つチェックをしていただきたいのが、「インデックス型」か「アクティブ型」かという点です。これは一体何かというと、投資信託の運用方法による分類です。

まずインデックス型から説明をします。インデックス型とは、アメリカの株価指数で有名なS&P500や、日本であれば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など、国内外の代表的な株価指数などの指標に連動を目指して運用するもので、インデックスファンドといいます。

基本的には指数との連動を目指して運用するため、コンピューターで自動運用することができます。そのため人件費がかからないこともあり、非常にコストが安いという特徴があります。また、日経平均株価など代表的な指数の価格はテレビニュースなどで毎日報道されているので、自分が投資しているインデックスファンドが上がっているか下がっているか、値動きが非常にわかりやすい商品です。

一方、アクティブ型は、インデックスファンドで使われるような株価指数を上回る運用成果を目指すファンドのことで、アクティブファンドといいます。株価指数は言わば市場の平均点ですので、それを上回る運用を目指すためには、企業業績や経営者の方針など、さまざまな調査をして投資先を選定していく必要があります。そのため人件費がかかり、コストがインデックス型に比べて高いという特徴があります。さらに、銘柄選定をする人、ファンドマネージャーの力量にも運用成果が左右されます。