はじめに
年金受給額が減った分を不動産投資で補てんする
年金の受給額が減るサイドFIREでは、不動産投資はぜひ取り入れたい資産のひとつです。
株や投資信託の資産だけだと、目標利回りで運用できない場合などの資産運用の収入減に対して預貯金の取り崩しや勤労収入に頼る部分が増えてしまうので、安定した収入を得られる不動産投資にも着手するとより万全となります。
不動産投資はローンを借りて行うため、ローン返済中の家賃収入は、ローン返済と相殺されます。中古の優良物件でも、キャッシュフローはわずかにプラスというのが実情です。
しかし、ローンの支払いが終わると、その後は丸々収入となります。退職後、年金額が「サイドFIRE中の勤労収入」を上回らなければ、月々の収入が落ち込むことになりますが、サイドFIREはそもそも年金額がフルタイム勤務の人より大幅に減る働き方です。
著書「はじめてのFIRE」より
心細い年金の受給額を、ローン返済を終えた不動産の家賃収入でフォローするのです。仮に年金が国民年金6万円のみとしても、そこに家賃収入10万円+FIRE資産の運用益10万円以上があれば、月々30万円弱の収入が見込め、豊かな老後を暮らせるでしょう。
はじめてのFIRE 頼藤太希/高山一恵 著
誰でもできる「サイドFIRE」に特化して解説。おすすめするサイドFIREは、早期リタイアを目的とせず、経済的に自立して、自由に働き、楽しく生きることを目的としています。とくにFIREで重要とされる米国株・ETFなどの投資術を具体的に紹介し、おすすめの個別銘柄を多数紹介。また、章ごとにマンガを挿入し、図解も多用して、投資の知識が少ない読者でもすぐわかる・取り組める、サイドFIRE実践の書です。