はじめに
おすすめしない投資もある
投資は資産形成に役立つものです。とはいえ、どんな投資でもいいわけではありません。中には、おすすめしない投資もあります。
生活費がない状態での投資
「命金には手をつけるな」という投資の格言があります。生活費など、使う予定のお金で投資をすると、損をした場合に立ち直れないので、投資は余裕資金でするべきだという意味です。投資は最低でも生活費の3か月分、本格的にスタートするなら6か月分を確保してから、余裕資金で行うのが鉄則です。
お金がないときの株の信用取引
信用取引とは、お金を金融機関に預けることで、預けたお金の最大約3.3倍まで取引できるリスクの大きい取引のこと。うまくいけば通常の取引(現物取引)よりも儲かるのですが、思惑に反した場合の損失も大きく、損失が拡大すれば、お金を追加する「追証(おいしょう)」を求められるケースも。
高レバレッジ投資
FXでは、信用取引と同様に、お金を金融機関に預けることで最大25倍の資金を動かすことができます。うまくいけば利益が25倍ですが、失敗したときの損失も25倍。一瞬でお金が吹き飛ぶ可能性もあります。
外国の証券口座での投資
外国の証券口座は日本では買えない金融商品を購入できることがあります。
また、日本よりも高レバレッジで投資ができたり、クレジットカード利用での投資も利用上限額が高いので身の丈以上の高額の取引ができたりします。ハイリスクなだけにリターンも高いですが、お金を失う可能性も比例します。
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