はじめに
医療費は貯蓄があれば大丈夫?
では十分な貯蓄さえあれば、医療保険は不要なのか?と考えてみます。
まずは厚生労働省が発表をしている、国民ひとり当たりの医療費について見てみましょう。
特に、70歳以降に医療費の負担が集中し、現役時代からの50%と試算すると、およそ1,350万円。
その時の所得の状況にも影響をしますが、自己負担額を計算すると135万円~ 270万くらいと計算できます。
ここで、もう一度参考に引用したいのが、先ほどの25歳男性、一生涯の保険料136万円です。
例えば、高額療養費制度の対象となる治療を受けることが出来た場合でも、高齢になれば 16ヵ月程度入院する確率も上がり、その際の自己負担額135万円程度の支出を予測することが可能です。
加えて、その時の所得によっては、それ以上の支出が予測できるとするなら、あらかじめ一生涯の自己負担額を、民間の医療保険への支払保険料として136万円で上限をロックしてしまう、という考え方ができます。
一方、自己資金があるから医療保障はいらない、という考えに基づくならば、その支払保険料も含めて自身のストック(資産)にすることが出来ますから、「貯蓄額」が自分の一生の医療費を守ってくれる、と考えます。
その場合、お金が無いから満足に医療費が払えない、とはならないように、趣味や生活用のお金とは切り離して考える必要があります。