はじめに
共働き夫婦の家計管理は、「共通の財布型」がおすすめ
お小遣いの金額を具体的に決める前に、お小遣いの金額を決めるにあたっては、そもそも夫婦でどのように家計管理をするのかを考えることが大切です。夫婦の家計管理のパターンはいろいろありますが、お小遣いの不満がでにくく、かつ、お金を貯めやすいのが「共通の財布型」です。
共通の財布型は、夫婦の収入を全額共通のお財布に入れ、そこから固定費や生活費を支払う方法です。貯蓄やお小遣いもすべて共通財布から割り振ります。毎月のお金の流れも貯蓄も「見える化」されているので無駄なくお金がたまりやすい傾向にあります。また、家計が一元化されているので家計管理も簡単です。
「共通の財布型」運営のコツ
ただし、一方に家計管理を任せきりになったり、自由に使えるお金が少なかったりするので、不満を感じやすいというデメリットも。
貯蓄の状況を定期的に確認することができるのであれば、自由度を増やすために、固定費や生活費だけを共通財布に入れて、お小遣いと貯蓄は各自で管理するという方法がいいでしょう。自由度を増やせる方がお互いの記念日にプレゼントを買ったり、食事に行ったりと、ちょっとしたゆとりが出て夫婦円満にはよいかもしれませんね。
また、共通口座への入金の金額は、例えば、夫の手取り収入が30万円、妻が20万円という場合、3:2の割合でだすなど、2人の収入に応じて決めると平等感があります。
お小遣いで支払う範囲を明確にすることがポイント
上記の方法を上手に運用するためには、生活費とお小遣いの範囲を明確にすることが重要です。
ここをきちんと決めていないと、本来お小遣いに含めるべき支出を生活費から支払ってしまったり、生活費から支払うべき支出をお小遣いから支払ってしまったりして、夫婦間でトラブルになってしまう可能性が高くなります。
基本的には住居代や食費、水道光熱費、スマホ・通信費などの絶対に必要な生活費以外は、お小遣いから支払うようにしましょう。
例えば、会社の同僚との飲み会代、趣味代、散髪代などは、ともすると、生活費に含めがちですが、お小遣いから出すようにするとよいでしょう。
このようにすることで、お互いのお小遣いの金額に余裕を持たせることができますし、お互いのお小遣いの範囲内でやりくりできる裁量が増えるので、不満がたまりにくくなります。
手順を踏んだうえで、話し合いを
お小遣いの範囲が明確になったら、今後のライフイベント(車や家の購入費や教育費)のために貯蓄するお金や家計の状況などを考え、実際にお小遣いにどれだけの金額を充てることができるかを計算します。
今回は夫のお小遣いの金額の決め方のご相談ですが、相談者様もお小遣いが必要だと思いますので、まずは、家計全体でどれくらいの金額をお小遣いに充てることができるかを明確にします。
その後、夫婦全体で使えるお小遣いの金額をもとに、お互いにどれくらいの金額をお小遣いとして確保したいのかを夫婦で話し合い金額を決めるとよいでしょう。
お小遣いの金額で揉めるご家庭は少なくありません。今回お話しさせていただいた手順を踏み、お互いに納得してお小遣いの金額を決めることが重要です。ぜひ、話し合ってみてくださいね。
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