はじめに
ドル建て終身保険のイメージ
「ドル建て終身保険」のよくある認識は、「為替手数料が高い」、「元本割れする」などの声があります。確かにそういった面もありますが、「何と比較するか」によっても、答えは変わってきます。
そもそも、「ドル建て終身保険」はあくまで「保険」です。「資産形成のため仕組み」のイメージ図で考えるなら、万が一のリスクヘッジ、「守るための仕組み」になります。
「守るための仕組み」のコスト(例えば、保険料の中に含まれている為替手数料)と、「増やすための仕組み」であるNISA信用報酬手数料を比べてみても、意味が違うので、比較対象として適切ではありません。
また「iDeCoや個人年金保険の方が儲かるから、貯蓄型保険は損だ」という理由も、同じです。
確かに、「増やすため」の仕組みとして、iDeCo や個人年金保険は優秀な道具ですので、存分に活用をするべきでしょう。
ただし、「守るため」の仕組みである「ドル建て終身保険」に対して、「元本割れの有無」や「資産の増え方」などを比べても、存在目的が違うので、なかなか同じモノサシで損得の比較はできません。