はじめに

毎月の預貯金額を明確に決める

今は、毎月投資として純金積立1万円、つみたてNISA3万3,000円、投資信託8万円、合計で12万3,000円。その他の余剰金は銀行へ預け入れていらっしゃいます。

毎月の固定支出は20万円、月収は毎月数万円の変動するものの、50万円が収入の目安とのこと。もし月収を45万円と考えた場合、銀行への預け入れ額は、毎月13万円弱が可能な計算です。現状では、余剰金を預け入れているとのことですが、投資と同様に、いくら預け入れるのか、預貯金額を明確に決めておくといいでしょう。

20万円の支出内容は、まったく無駄のない内容になっていますが、その他に使いたいことや欲しいものがないかを考えて、支出内容も見直してください。

3,800万円のマンションの購入を考えているとのこと。この場合の諸経費は、物件価格の3〜7%程度は必要になると言われています。相談者様の場合、3,800万円の7%として266万円程度を別途準備しておく必要があります。今は余剰金をすべて預貯金として一括で銀行に預け入れていらっしゃいますが、その中から別途、諸経費用分として、預け入れることをお勧めします。現在の預貯金額は180万円ですので、1年以内に266万円は貯まる計算です。

ローンの審査に通りやすくなるタイミングは?

相談者様は昨年、正社員から派遣社員へ変わったとのこと。住宅ローンは安定した収入があれば、派遣社員であっても利用することは可能です。ただし、勤続年数が短い、派遣社員で収入が安定しにくい、いつ契約が切られるのか分からないということから、急いで申し込んでも審査に通らない、もしくは満額融資が通らない可能性も考えられます。

相談内容に購入時期は記入されていませんが、最低でも勤務してから2年以上経過してから購入するほうが、住宅ローンの審査には通りやすくなり安心です。

10年後に1000万繰上返済をした場合は10年間返済期間が短縮

毎月の返済額14万円というように、具体的に記入されていますので、すでにシミュレーション等をしての結果だと思われます。たとえば住宅支援機構の「フラット35」を利用する場合は、年収400万円以上では35%以下までの借入となっています。相談者様の場合は、年収600万円ですので、借入可能額は2,100万円までです。

住宅ローンを組む場合、複数のローンを組み合わせることが多いのですが、自分が利用できる金融機関はどこか、どこで利用するのかを決めておくといいでしょう。

現在の収入が維持できれば、毎月14万円の返済、毎月の投資を続けながらも繰上返済として、年間100万円を貯めることは可能でしょう。ただ、それはあくまでも現状が維持できている場合に限られることを忘れないでください。

3,800万円のフルローンで返済する場合、全期間2.5%の35年ローンで毎月13万6,000円支払った場合の総返済額は5,706 万円です。もちろん、繰上返済をすることで、これ以下の返済額に抑えられます。10年後に1,000万円繰上返済した場合は、返済期間は約10年間、短縮することが可能です。

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