はじめに

2人暮らしの生活費は1人暮らしの時の1.6倍

今後の収入としては、ご相談者さんの現在の月額の手取り収入が30万円、パートナーの方の年金収入が10万円とのことで、合計で40万円となる見込みです。

支出についてですが、1人暮らしから2人暮らしになると、どこの費用がどれだけ増えるかを把握することが大切です。ご相談者さんがこれまで同様の生活水準をキープしつつ同居をするということを前提に考えてみましょう。

参考までに総務省の家計調査報告(2020年版)などのデータを見ていると、1人暮らしから2人暮らしになった場合の支出は、1人暮らしの時の約1.6倍程度となっています。これは、単純に2倍になる項目と住居費や食費など、2人の方が割安になる項目があるからと考えられます。現在の毎月の生活費が23万円ということですから、目安の金額としては、1.6倍した36万8,000円ということになります。

1人暮らしから2人暮らしになった時の生活費を把握する

では、ご相談者さんの状況に合わせてみていくと、パートナーの方の詳細な支出状況がわからないので、明確なことはいえないのですが、ご相談者さんの場合、2人暮らしになった場合に費用が増える項目としては、「住居費」「食費」「水道光熱費」「通信費」といったところが挙げられるでしょう。

仮の試算ですが、
・住居費:現在7万5,000円→同居後12万円
・食費:現在3万円→同居後6万円
・水道光熱費:現在7,000円→同居後1万4,000円
・通信費:現在1万3,000円→同居後1万6,000円(格安スマホを使用するとして3,000円上乗せ)

上記の項目に加えてパートナーの方のお小遣い、保険料、医療費などを考える必要がありますが、ざっくりとした試算上は、想定している収入から2人分の生活費は捻出できそうですね。

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