はじめに
変動金利は、繰り上げ返済の余裕がある人向き
変動金利は、固定金利と比較すると金利が低いというのが最大のメリットです。
変動金利は市場金利の変化に伴い、一般的には6カ月ごとに金利が見直されます。適用される金利は6カ月ごとに見直されますが、返済金額は5年ごとに見直しされるという特徴があります。また、金利の見直しの際に大幅に金利が上昇していたとしても、これまでの返済額の125%を超えないというルールがあります。ただし、その分元本が減らないことになるため、将来的に未払い利息が発生する可能性があることに注意する必要があります。
将来の金利上昇に備える必要があるので、固定金利より当初の返済額が抑えられる分、繰り上げ返済で元本を減らすことができれば、将来の金利上昇の影響を軽減することができます。
手元資金が潤沢で、いざとなったら金利上昇に対応できる人や、金利上昇のリスクを許容できて、結果的に総返済額を減らすことを目指したい方には向いていると言えるでしょう。
固定金利(期間選択型)は、教育費負担中など一定期間だけ金利上昇を避けたい人向き
固定金利(期間選択型)は変動金利よりも金利が高く、固定金利(全期間)より低くなります。固定期間は10年や15年など選ぶことができます。この期間内は返済額が変わらないので、子どもの教育費負担などを抱え、急激な金利上昇による負担増を避けたい方には効果的です。当初選択した期間が終了すると、その時点で変動金利、固定金利を選択することになります。もちろん、その段階で金利が上昇している場合は、その影響を受けることになります。
固定金利(全期間)は、返済計画の立てやすさを重視する人向き
固定金利(全期間)は市場金利の変動に左右されず、返済額が固定されるので、返済計画が立てやすく、金利上昇に対して不安を覚えることもありません。ただし、将来の金利上昇リスクをあらかじめ織り込んでいると言えるので、変動金利と比べると、金利が高くなります。
固定金利の場合は、将来の金利上昇による返済金額が上がることを心配する必要がありません。リスクに対して不安を感じやすい人や、コツコツと返済計画を立てたい方に向いています。