はじめに

まずは家計をチェック

まず現在の家計の状況をひとつずつ確認して、改善ポイントを考えていきましょう。

●食費7万5,000円→5万円
食費が夫婦で7万5,000円であれば高いと言えるでしょう。共働きの場合は外食が増えてしまいがちです。外食の予算は週単位で決めておくと無駄に使いすぎることが減ります。夫婦二人分であれば5万円でも多いかもしれません。23歳のお子さんの食費も入っているのであれば、お子さんの分は家に入れてもらっている金額からも食費を支払い、残った金額を別口座で管理するとよいでしょう。そのほうが実際の夫婦の食費がしっかり見えてきます。

●水道光熱費2万8,000円→2万5,000円
マンションに住んでいて3人で2万8,000円は少し高いかもしれません。LED電球にすることや節水シャワーヘッドなども有効です。また、電気やガスは自由化が進んでいるので、比較サイトなどで安いところをみつけて切り替えると安くなるかもしれません。電気やガスの切り替えはネットで手続きをするだけで簡単に切り替えられます。申請すると、あとは電気会社やガス会社のほうで手続きを進めてくれます。

ただし、昨今の国際情勢から天然ガスや石油の値段が高騰しており、格安の電力販売会社が倒産したり、販売を停止したりしています。エネルギー供給元が天然ガスに依存しない自然エネルギーや、経営基盤がしっかりした大手であるかを検証してから乗り換えるとよいと思います。

●保険料2万6,000円→2万1,000円
個人年金の2万円は高いですが、59歳までつみたててきたので満期までやりきればよいと思います。一方で火災保険に月に6,000円は高すぎると思います。過度な家財保険にはいっていたり、必要のない特約がたくさんついているかもしれません。地震保険は、エリアや地盤によって入ったほうがよい場合もありますが、基本的には割高な保険になります。年に1万円以下をベースに考えてみるとよいでしょう。

●お小遣い
夫婦それぞれに5万5,000円は高いかもしれません。ここに、日用品、教養、衣服美容、趣味娯楽、交際費などの費用が含まれていると思いますが、内訳をしっかり把握して「生活に必要な支出」と「ゆとり費用」を分けて整理するとよいでしょう。老後の生活を考えると、「生活するのに必要な最低限の支出」は絶対にかかりますが、娯楽費用などは収入の中で我慢すればよいものです。切り分けて管理することで、老後の収入に合わせてコントロールできるようになると思います。

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