はじめに
資産運用の目的をあやふやにする“一喜一憂”
当然、THEOは資産運用サービスなのである程度のリスクはあります。それに100%の保証という話ではないです。「こういうシミュレーション」という話なんです。
「仮に、返し金額が1万円で毎月1万円を積み立てた場合には、THEOだとこれぐらいになる。一方で定期預金にずっと預けて積み立てていった場合だと121万円ですよ」ということで、そこの差額を少し見えやすくしたりもしています。
この幅であったり、この金額であったりというのは、当然回答の内容によってだいぶ違ったりもします。実は231通りあるんですけれども、そんなことを今回落として表示しております。やはり積立は、非常に重要だと思っております。
例えば100万持っている方が、全部ぽーんと一発100万で入れると何が起こるか。常にその100万という金額がベンチマークになってしまって、それを下回っていると「マイナスじゃん」となる。上がっていると「プラスになった」となる。これはけっこう厳しいんです。
100万を入れたタイミングにもよりますし、毎日「下がったな」「上がったな」と一喜一憂してしまって、続けづらくなったりもします。
業界では「やれやれ売り」と言われます。ちょっと景気が悪くて、今日でも世界経済と同じような動きをする。経済が風邪を引いてるときはちょっと下がるんですね。でもそれは、未来永劫そうではないという前提の元に運用しているんです。
しかし、「100万で始めたのが95万になった」「90万になった」「92万になった」という推移の後、一度戻って110万になったときに「よし、もういい。じゃあもう110万でやめちゃおう」という方が結構いらっしゃいます。
目的がなかった現預金に目的を持たせるために運用しているのに、何の目的もないなら、110万は別に運用し続ければいい話です。やはりそこの100万というベンチマークを設定したからこそ「はぁ、マイナスマイナスがプラスに戻った。やれやれ」と売ってしまうみたいなことがあったりもします。
そういった要因があるからこそ、もっと無理ない範囲で毎月毎月でも……例えばボーナス月でも何でも結構なので、定期的にコツコツ積立をすることが、中長期的に見たうえで続けやすい資産運用だと我々は考えております。THEOでの積立運用が本当におすすめというか、1万円から始めるときにはデフォルト設定になっています。
ちなみに積立金額は、1万円から1,000円単位で設定できます。これにはみなさま方、無理のない範囲がどこかというポイントがあります。人によっては毎月5万円という方もいらっしゃるかもしれません。毎月1,000円ぐらいという方もいらっしゃると思います。
まずは少額からでもいいので、積立をまず一つのポイントとして捉えてみてはいかがでしょうか。
THEOユーザーのほとんどが老後や余裕資金を問題視
ちなみに先ほど申しましたお金に対する将来の不安を解消。これがポイントかなと思っています。THEOを始める方のユーザーアンケートで2,600人ぐらい回答いただきましたけど、やはり「余裕資金を増やして、より心身のゆとりを保つため」「より豊かな老後を送るため老後に備える」と回答される方が多いんですね。
THEOユーザーの半分以上が20代、30代の方なんですけれども、みなさま方、中長期的に捉えた老後、余裕資金を問題意識として捉えて、THEOを始めてくださっていることがわかっています。「こういう車を買う」「旅行、結婚資金とか子ども教育資金を」という人が意外と少ないところが顕著に出ていて、なかなか興味深いなと思っています。
やはり中長期的な資産運用ですよっていうことをお伝えしたからこそ、こうした使い方をしてくださっているのではないかと思っています。
THEOをきっかけに、お金に関心を持ち始めたユーザーも
あともう一つ面白いのは、「経済や資産運用を実践しながら学んでいくため」だったりもします。
実際、THEOを始めてからお金の話をするようになった方がすごく多いんですね。生の声で何名かの方からもいただいています。
例えば、これまで日経新聞で政治のニュースとかを読んでいたけれど、経済に関する記事は読み飛ばしていた、と。しかし、THEOを始めてからは、自分の実物資産だったり、為替変動を受ける資産だったりする場合、変動するから関心を持って記事を読むようになった方も結構いらっしゃいます。
THEOは毎週、弊社ユーザーの方々にニュースレターをお送りしております。そこでは経済だったり政治であったり、いかに資産運用に影響を及ぼしてるかをコンテンツとしてお伝えしているんです。このメールの開封率が非常に高いです。これも一般的なウェブサービスとかのメールの開封率と比べると、大体2~3倍ぐらいユーザーの方がメールを開けていらっしゃいます。
THEOを始めることによって、お金に対して関心を持つようになった。場合によっては、そこから自分の資産を見直したり、自分の資質を見直したり、みたいなこともあるかもしれません。
「透明性高くやっていこうぜ」が合言葉
ロボアドバイザーが今非常に盛り上がってきています。先ほどちょっとお話しましたけど、THEOの前身を始めたのが2015年11月ですけれども、もう私どもの仲間のロボアドバイザーサービス、いわゆるスタートアップ企業も、あとは伝統的な金融機関からもいろんなサービスが出ています。
興味を持たれた方はこれらロボアドバイザーがどんなものかをぜひ見てみてください。店頭に行く必要がないので、基本的には名前をググっていただければ出ます。そこで「こんな質問されるのか」と。
ETFの数が少ないことを良しとする会社もあるし、我々のようにもっと細かくETFを買うのが良しとする会社もあるし、先ほどのリバランスの価格調整もあまりやらないで「年に2回ぐらいにしようよ」という方針もあれば、我々のように「毎月やろう」という方針のところもあります。
どっちがいい悪いという話ではないと私は思っています。そのポリシーだと思っているんです。いろんなサービスがありますし、基本的にロボアドバイザーサービス、我々の仲間も含めてみんな「透明性高くやっていこうぜ」を合言葉にしています。ウェブサイトも非常にわかりやすい作りになっていたりもします。
ですので、ご興味がある方はぜひご覧になってください。特にTHEOをググっていただけると非常にうれしいです。
THEOの由来は画家・ゴッホの弟
先ほどからTHEO、THEOと申し上げて、「THEOって何だよ」ということなんですが、実は私たち、このブランドに対しても思いを込めております。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホという画家は生前、絵がたった1枚しか売れなかったそうです。非常に経済的に困窮していたヴィンセントが、なぜあんなに名画を後世に残すことができたのか。それは、弟のテオくんの存在がありました。テオドル・ヴァン・ゴッホという人間です。
彼がヴィンセントに常にお金を送っていたらしいんですね。ヴィンセントと手を組んだミュージアムみたいなのに行くと、ヴィンセントがテオにお金を無心する封筒が束になってある。テオは画商で、兄さんのやっている素晴らしい創作活動に経済的に援助することでサポートしたいという思いからずっとお金を送り続けていたようです。
私たちも同じように思っています。お金は手段だと思っています。
ただ、されどお金。たかがお金。非常に面倒くさいことにもなりますし、それによって将来に対する不安を持ってしまう方もいるかもしれません。THEOを利用していただくことで、そういった経済的不安を少しでも解消し、本来ご自身たちがやりたいことを発揮していただく。そういう助けになりたいというのが、私たちがこのサービスのTHEOにかけた思いだったりします。
以上、私の説明になりますけれども、ここの会場出られて外に弊社のブースがあります。弊社のオリジナルグッズなんかもお渡ししておりますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
以上になります。それでは、ご清聴ありがとうございました。