はじめに
57歳からローンを組むことはできる?
下のお子さまが大学を卒業するのが57歳です。57歳時点での住宅ローンの残債がどれくらいか返済シミュレーションを作成してみますと、借入金利0.8%で変動しないと仮定すると約1,030万円程度の残債となります。すなわち、このタイミングで住み替えるということは、この時点でご自宅を売却をしてローンを相殺した上で、キャッシュ及び再度住宅ローンを組んで購入する必要があります。
まず、57歳時点で住宅ローンを組むことを考えるかどうかですが、お仕事を65歳までと考えても、57歳から住宅ローンを組むのは現実的ではありません。一般的には80歳までローンを組める金融機関が多いですが、審査は当然厳しくなります。
もし住宅ローンを組むとしたら、その時の手元資金が潤沢にあり、キャッシュで購入することもできるけれど、あえて住宅ローンを組むケースだと思われます。その時点でのローン金利が低いような状況であれば、このような手段も取ることは可能でしょう。
いずれにしても、住み替えを考える為には57歳時点である程度の購入資金を準備する必要があります。
自宅の売却評価額を調べてみましょう
まずは、57歳時点でどれくらいの金額で売却できるかを想定する必要があります。その為に、現在お住まいのエリアで駅からの距離や間取りや広さなど同条件で築25年程度のマンションがどれくらいの金額で売りに出ているのかを調べてみましょう。もちろん、将来の不動産の価格の想定は難しいですが、一つの目安にはなります。そして、売却価格から残債の1,030万を差し引いた残りが手元に残るかたちとなります。
教育費や大きな支出の予測を立てる
次に57歳時点でどれくらいの貯蓄残高になっているのでしょうか。その為には、お子さまお二人の教育費がどれくらい掛かるのか、教育費以外にも掛かってくるであろう大きな支出について考える必要があります。
教育費は公立か私立かによっても必要な金額が変わってきます。今のうちから、どのような教育方針で進めるのか想定しておきましょう。特に、中学生以降は私立も含めて考えると教育費がかさむので、なかなか貯蓄ができなくなります。今から10年間が貯蓄できるチャンスです。
その他にも自動車の買い換えやリフォームなど、ある程度大きな支出になりそうな場合はシミュレーションに盛り込む必要があります。