はじめに

減点主義で生きるのをやめた

恐らく、多くの日本人は「桶の理論」の発想になじみがあります。木の長さが違う桶の水がこぼれてしまうのと同じように、バランス良く人生を送るためにも、木の長さにムラがない方がいい、という考え方です。

https://res.cloudinary.com/hya19ty1g/image/upload/v1650156153/moneyplus/LIFE/20220419_mabuchi_2.jpg※イメージ画像(pixta)

例えば、複数の木の板をつなぎ合わせて作られた「桶」を人間のスキルとして考えた場合、1つでも短い木の板があれば、そこから水がこぼれてしまいます。ビジネスパーソンとして、お金を稼ぐスキルの中には、「コミュニケーション能力」「情報処理能力」「専門性」「書く・話す」「プレゼンテーション能力」「経験値」など、さまざまな要素があります。それをベースにビジネスパーソンは収入を得ることができます。

その中に「投資」という要素を入れると、「投資の板」は長くなったり、短くなったりするイメージがあるのだと思います。すると、せっかく色々な努力をして稼いだお金が、「投資」によって流出して、損をするのではないかと感じてしまいます。これは「減点主義」の思考回路です。この教えは犯罪を犯したり、道徳から外れないための教えとして正しいです。しかし、投資をこの減点主義の中で考えてしまうと「リスクの高いものには手を出さない」と考えてしまいがちです。

社会人になり色々な経験をする中で感じたことは、人生やモノゴトは「減点主義」ではなく「雪だるま式」に層になって積みあがっていくのだということです。世の中は金融なしには回ることはできませんので、金融の知識は「ビジネスの理解力」に繋がります。少し先の未来を期待しているのが金融ですので、金融を把握すると「トレンドの先取り」もできます。そのことが、「リサーチ力」に繋がり、人と会話する時の「コミュニケーション」の話題としても役立ちます。投資は資産形成も大きな目的の1つですが、それ以外に派生して自分のビジネススキルにプラスの影響が大きいのではないかと考えるようになりました。

https://res.cloudinary.com/hya19ty1g/image/upload/v1650156153/moneyplus/LIFE/20220419_mabuchi_3.jpg筆者作成(pixta)


私の場合は、金融の知識が自分のビジネススキルを全体的にアップさせてくれるのではないか、そして老後に安心した資産形成が出来ているのではないか、と考えたことが最終的に投資をはじめた理由です。ちなみに、「投資なんてもってのほか」と考えていた両親も、今では退職し資産運用をしています。

投資は将来の資産形成のために必要だという話は、「何となく分かっているけれど、スタートできない」という人もいるでしょう。私の経験が、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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