はじめに
注目したい米国株、グローバル株投資信託
正直、こうして考えると、なかなかこのインフレリスクをヘッジするのに適当な投資対象がないのですが、注目しているのは米国株式、あるいは米国株式や世界株式を組み入れて運用する投資信託です。
今のインフレの一要因が円安にあるとしたら、米国株式や海外市場に投資する投資信託のパフォーマンスには為替差益が反映されるので、円安によるインフレリスクをヘッジする効果が期待できます。
かつ、日本人を相手に商売している日本企業は、インフレの価格転嫁が難しそうですが、米国内の市場、あるいはグローバル市場を相手にしている企業であれば、経済が成長しているだけに価格転嫁が容易です。
その意味では、日本企業でもグローバルの売上比率が高い企業の株式であれば、インフレヘッジが期待できそうです。
結論としては、グローバル市場を相手にしている日本企業の株式と米国企業の株式、あるいは米国株式や世界株式を組み入れて運用する投資信託が、今のインフレ下においても、また悪いインフレが収まって世界的な景気拡大が再び期待できる状況でも、ポートフォリオのパフォーマンスを高めるうえで有望な選択肢であると考えられます。