はじめに
給付金はどのくらいもらえるのか
一般的な医療保険で保障内容が次のような場合、下記のような給付が想定されます。
・入院給付金日額10,000円
・入院時一時金が入院給付金の10倍
・集中治療室管理給付金が入院給付金の20倍
【ケース1】
PCR検査で無症状だが陽性と判定され、医師から自宅療養10日の指示を受けた
給付例:合計20万円給付金受取
(内訳)入院給付金10万円、入院一時金10万円
【ケース2】
発熱があり病院を受診、PCR検査で陽性と判定、呼吸も苦しくなり即日入院。14日入院のうち3日集中治療室でECMOによる治療を受けた
給付例:合計44万円
(内訳)入院給付金14万円、入院一時金10万円、集中治療室管理給付金20万円
保険会社ごとに、特別措置による支払い項目は違っています。基本的な入院給付金は支払い対象ですが、入院一時金や初期入院費用などが対象になるかは、各社公式サイトに紹介されていますので、ご自身の加入されている保険にあわせて確認ください。
請求にはどんな書類が必要?
新型コロナ関連の入院給付金請求に関しては、通常の書類より簡単に請求できるよう配慮されています。保険会社により異なりますが、通常の入院であれば、14日以上の入院だと診断書が必要になる場合がありますが、新型コロナによる入院では、入院日数を問わず診断書省略の会社が多く、「給付金請求書」「感染症専用状況報告書」「領収証のコピー」で請求が可能です。
自宅やホテルなどの施設で療養を指示された場合は請求書と報告書に加え、「感染の事実がわかる書類」があれば請求可能です。保健所などが発行する「就業制限通知書および就業制限解除通知書コピー」がこれにあたります。
感染者はまだまだ多く、通知書が手元に届くまでには時間がかかっているようですが、診断書の取得には料金がかかりますので、気長に待った方が得策です。